元カレと街でばったり遭遇し、お互い既婚者だと知りながら愛し合ってしまう夜 (ページ 4)
「終電までまだ時間あるから、もっと亜希のこと独り占めさせて」
「あっ、さっきあんなに激しくしたのにっ…」
口ではそういったが、私の身体は彼を受け入れる準備がもう整っていた。
自分でもわかるくらい、秘部は濡れっぱなしだ。
後ろから再び硬くなった翔也のモノが入ってくる。
「んふぅ、はぁ、んっ」
「はぁ、はぁ、腰つきもお尻もすげぇいやらしい。興奮が収まらないよ」
翔也はさっきよりも激しく動き、後ろからクリトリスを触ったりお尻を撫でたりしてくる。
「んあ!あぁん!」
あまりの気持ちよさに自分からお尻を翔也にこすりつけるような動きをしてしまう。
「くっ、それ…、エロすぎ…」
「んっ、あ!翔也…、今だけ…好きって言ってぇ」
本当は夫に言ってほしかった言葉をねだり、背徳感を感じながら快感に溺れていく。
「亜希…、うっ、好き…だよ。ほらここ、気持ちいいでしょ?」
彼は私の弱い部分を探り当て、そこに自分のモノが当たるように動く。
「そこ、だめっ、また…いきそう…んっ、いっちゃう!あぁ!」
敏感になってしまった身体はのけぞりながらあっという間に絶頂に達した。
中で温かいものが注がれたのが分かった。
「うっ、あ…、はぁ、はぁ、やば。俺またすぐいっちゃった…」
「あん!翔也、ゴム…、なんでよぉ…」
2回目の挿入でゴムはつけられていなかったことに気づいたが、責める気にはなれなかった。
「ごめん、興奮しすぎた」
「ううん、いいの。嬉しかったよ。こういうことするの久しぶりだったから…。こんなに気持ちいいの初めてだったかも」
「そっか。実は俺もご無沙汰だったから…すげぇよかったよ」
見つめあって、キスをする。
時計を見ると、もうホテルを出ないと終電に間に合わない時間が近づいていた。
帰りたくないという気持ちを抑え、お互い身支度を済ませる。
「じゃあ、行こうか」
*****
ホテルを出ると、私たちは近くも遠くもない距離を静かに歩く。
5分も歩くとすぐに駅についてしまった。
「それじゃあ、これで。今日会えて本当に嬉しかったよ」
「私も。ありがとね」
また人がいないときを見計らって翔也にキスをされる。
次も会える?と口に出しそうになったが必死に我慢した。
「翔也…、幸せにね」
「あぁ、亜希も。幸せになれよ」
翔也は最後に頭をぽんぽんと撫でてくれた。
私はあえて連絡先を聞くことはしなかったし、翔也からスマホを取り出すこともない。
さっきまでのことは2人だけの秘密で、今日だけと決めてホテルに行ったのだから…。
翔也に抱かれ、今日までの寂しい気持ちが少しは和らいだ気がする。
彼が左手を振り、改札を通る。
私はその手に結婚指輪がはめられていることをちらりと確認しながら、笑顔で手を振るのだった。
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