私の秘密を知ったのは憧れのあの人。そして強引なオナ指示にも逆らえずに乱れまくる (ページ 2)
「はーい」
ガチャッ
「隣に越して来た…っは?新田?」
「え、溝口さん!?」
菓子折りを手に目線を下げていたのは、会社の皆の憧れの的である溝口さんだった。
「え、え…どうして」
「いや、だから引越しの挨拶に…」
「えええええっ!?」
ズサササッと後退る。
が、玄関の段差に足を取られ、視界がスローモーションになり天を仰ぐ。
ドタンッと音がして、握るようにギュッと瞑った目を開けると、至近距離の溝口さん。
そして、肩の後ろに回された溝口さんの手に抱かれている。
抱き込むようにして、咄嗟に溝口さんが頭を打たないように守ってくれたのだった。
「…どこも痛まないか?」
「…え、あ、はい!ありがとうございます、すみません!」
あと少しで鼻先がくっつきそうなほどの近距離で、心臓がバクバクと大きく脈打つ。
ま…睫毛長い、肌、綺麗すぎる…眼球色素薄くてビー玉みたい…!
不躾とは思いつつ見入っていると…
ふぅ、と小さく息を漏らし安堵した表情の溝口さんと目が合う。
「…そんなに見る?」
少し困ったように眉を下げて微笑んだ溝口さん。
そんな表情もかっこよくてやっぱり見ていると…
「新田、お前さっき、何してた?」
私は、ドキッとして固まってしまう。
まさか…ベランダでの事を言ってるんじゃないよね…?
目が泳いでしまう私と、私を抱き抱えたままの溝口さん。
「俺さ、鼻いい方なんだよな…なぁ、新田?」
ぜ…絶対分かってて言ってるこの人!!
溝口さんはわざとらしく視線を外し、部屋の中を回し見るようにして、また目が合う。
目が合うと、溝口さんの口角が片方だけ上がった。
「新田…さっきからこの体勢のままなのに、嫌がらないのな」
ハッとする。
今更かもしれないけど慌てて退いてと言ってみた。
…が、溝口さんは離れなかった。
「んんっ!?」
どういうわけか、唇に柔らかい感触。
そう。溝口さんが私にキスをしている。
「〜〜〜っ!んっ!ふんんん〜〜!」
ドンドンと溝口さんの胸を叩くけど、溝口さんは楽しそうに口角を上げる。
そして、離れろと叩いたはずなのに、私の上にある体が下りてきて、さっきより密着してくる。
私の唇を啄むように食べて、リップ音を鳴らす。
ねっとりではないけど、あっさりというわけでもない複雑なキス。
私は訳が分からず混乱したままキスを受け止めた。
いや、受け止めるどころか酔いしれてしまっていた。
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