奥さんがいるのに…既婚子持ちの上司と抜け出すことができないイケない関係 (ページ 2)
書類探してたのになに思い出してんだろ。
「この書類はたしかこの辺に…あっ、あった」
やっと見つけた書類。早く典之に渡しにいかないとと振り向くと…
「うわあ!」
隣に典之がいた。
やばい、典之との出会いを思い出して周り見えていなかった。
「そんなビックリしなくてもいいじゃん!」
「いや、まさか、いるなんて思わなかったから」
すると典之の顔が近づいてきた。
「なに考えてたの?」
ニヤっと笑いながら小声で私に聞いてきた。
「っ…えっ?」
焦るな自分。ここは会社だぞ。冷静に。冷静に。
顔が離れ、部長の顔になった典之は、私が持っていた書類をパッと引き抜き私にこう言った。
「今からちょっと会議室来てくれる?取引先の人に紹介したいから」
「あっ、はい!ちょっと今やっている仕事で確認したいことがあるので、確認してすぐ行きます!」
「書類ありがとね~よろしく~」と言いながら典之は会議室へ戻っていった。
はぁ、落ち着け私。ここは会社。典之のことなんて考えたらダメだ!ましてや典之とのSEXのことまで思い出して…切り替えろ!
一度自分の席に戻り心を落ち着かせ、デスクに置いていたコーヒーを飲んだ。
取引先の人を待たせているし早く行かないと。
私は深く深呼吸をし、「よしっ」と気合いを入れて典之がいる社内で一番離れている会議室へ向かった。
*****
―ガチャッ
会議室の扉を開くと取引先の人はいない。いるのは典之だけ。
「えっ?取引先の方…」
「いるわけないじゃん。もう取引先とのミーティングは終わったよ」
ニヤっと笑いながら典之は言った。
「なん…ですか?」
すると典之は私のほうへ向かって歩いてきて、肩を持ちながら会議室の端にある棚の上に倒された。
「典之っ?なに?どうしたの?」
「舞がかわいい顔して書類探すから我慢できなくなった」
「我慢できなくなったって、ここ会…んっ」
ここ会社だよ?って言おうとした途中に典之に口を塞がれた。
温かい典之の舌が口の中に入ってくる。
「んっ、んっ」
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