幼稚園の頃からずっと好きだった幼馴染みの彼に、お酒の勢いで告白すると…
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幼稚園の頃からずっと好きだった幼馴染みの彼に、お酒の勢いで告白すると… (ページ 1)
幼馴染みの裕也が、もうすぐ引っ越してしまう。
幼稚園から大学までずっと一緒で、実家も隣同士。
毎日のように遊んで、二十歳を超えてからはお酒もよく一緒に飲みに行っていた。
そんな彼が、就職を機にこの街を離れてしまう。
本当は寂しい気持ちをぐっと堪えて、私は笑顔を作った。
「おめでとう、ずっと夢だったもんね。東京で働くの」
「ああ、まあな。彩月は地元で就職だっけ?」
「うん。特にやりたいこともなかったから、取りあえず無難なところに就職した感じ。また実家から通うことになるかな。すぐ近くだから」
「そっか…」
会話がぎこちない。
いつもくだらないことで笑っていたのに。
「ねえ、今日、私の家で一緒に飲まない?」
「え、いいの?おばさんとおじさんは?」
「母さんと父さんは旅行でいないの。だから最後に、私の家で好き勝手していってよ」
こうして、裕也と二人きりで過ごすことになった。
スーパーで、一緒にお酒やおつまみの買い出しをして、私の家に運ぶ。
こうしているとまるで同棲中のカップルみたい。
本当にそうだったらよかったのに。
「あ~やっぱりビール美味しい!」
「俺にはまだビールの良さはわからねえわ」
「裕也ってお子ちゃまだな~。そんなので東京大丈夫なの?」
「別にビール飲めなきゃだめってことはないだろ」
いつものようにだらだら話しているうちに、眠くなった。
うとうとしながら、私は裕也の肩に頭を預けた。
「おい、彩月」
「裕也…」
「やめろ。そんなことされたら…」
「そんなことされたら、何?」
アルコールのせいで、頭がうまく働かない。
ただ、裕也とずっとこうしていたいなって思う。
この先ずっと。
「行かないで、裕也」
「彩月…?」
「寂しい。ずっと一緒にいてほしい。私、裕也のことが好きなの」
ぎゅっと裕也の腕を掴んで、告白した。
幼稚園の頃から、ずっと言えなかった好きという言葉。
それを、今になってようやく言えた。
何もかも、遅すぎるけれど。
「彩月…」
裕也の顔が真っ赤に染まる。
その顔をじっと見つめていると、突然、キスされた。
「んっ…」
舌を絡め合う、激しいキス。
そのまま腕を掴まれ、床に押し倒される。
「彩月…」
「裕也、お願い。むちゃくちゃにして」
これを最後の思い出にする。
裕也は、乱暴に私のシャツを脱がせた。
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