ドMなサキュバスちゃんは、イケメンな人間サマに飼われることになりました (ページ 2)
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駅員のもとへ男を連れていき、その後警察が到着。
自分を助けた男は、その状況のほとんどを自らの口で説明した。
リリィが話したことといえば自分がされたことくらいで、「本当のきっかけ」は口にしなかった。
男は真実を話したがっていたようだが、自分を捕らえた眼光鋭い男に睨みつけられ、それもできず…そのまま連行された。
「あの、ありがとう、ございました…」
帰り道、リリィとしても想定外の幕引きだったが、隣を歩く男に一応頭を下げる。
男は名を「マサト」といった。
「いいよ別に。ていうかさ、あんたらの世界じゃ、日常茶飯事なんじゃないの?」
「えっ…」
突然、ぐいっと肩を抱き寄せられ、耳元で囁かれる。
「気づいてないと思ってんの?なぁ、サキュバス」
「なっ…ななな、何のことですかっ…」
突然自分の正体を指摘され、焦るリリィ。
彼から身を剥がそうとその身体を必死に押し退けようとするが、まるでビクともしない。
「まぁまぁ。ここじゃナンだし、ちょっと人気のないところにでも行こうか」
適当にあしらわれつつも、綺麗な顔で悪魔の誘惑のような笑みを向けられる。
リリィは、半ば強引に引きずられるようにしながら…その場を後にした。
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ラブホテルの一室に連れ込まれると、性急にベッドへ押し倒された。
サキュバスのリリィにとっては、相手の男に強引に求められることは、珍しいことではないが…
「ああいうさ、キケンなことはやるもんじゃねーよ」
電車での遊びのことだった。
「サキュバスなら、もっと上手くやんないと」
「それっ…どうしてっ…ひあッ…」
耳を甘噛みされ、リリィは思わず声を漏らす。
そのまま耳の中へ舌を入れられると、甘い刺激に身体が震えた。
「んうぅ、んッ…」
「オレね、人間とサキュバスを嗅ぎ分けられんの。サキュバスは、やっぱいい匂いがする…もっと嗅がせて」
首すじ、耳、髪と…順番に顔を寄せ、すんすんと鼻を鳴らすマサト。
敏感に反応し、リリィは少しずつその官能に支配され始めていた。
「あ、あなたはっ…」
「人間だよ?真っ当な」
その妖しい微笑みに、思わず見とれてしまう。
ベッドの上で跨られ、見下ろされ…リリィはその甘美なシチュエーションに、とろけそうだった。
リリィのそんな様子に気づいたマサトは、「へぇ」と笑う。
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