片想い中のカフェの店員さんと、玄関先でまさかの媚薬を使って甘くとろける濃厚えっち (ページ 2)

「それじゃあ、今度またぜひお店に来てくださいね」

そんなやり取りをして部屋を出た理人さんを見送り、私も映画を観ながら美味しいランチを楽しんでいた。

…はずだったのだけど、理人さんが帰宅してから30分位時間が経ったところで私は自分の体に異変を感じた。

「熱い…」

体の中心から、じんわり…と熱を持つ様な発熱にも似た症状。

「もしかして、風邪でも引いた?そんな、突然?さっきまで何とも無かったのに…」

不思議に思っている間にも、体は持て余すほどの熱で、どんどん自由が効かなくなってくる。

「…っ、はぁ…熱い。熱い…っ」

うっすらと皮膚に汗の粒が浮き出てきて、震える指先でパーカーのジッパーを下ろした所で…

ピンポーン…

「…誰?」

今日は来客の予定はないはず、と随分重たくなった自分の体を引きずってインターホンに出てみると、そこには先ほど帰った筈の彼の姿があった。

「あれ…理人…さん?」

「すみません、さっきお釣りの金額間違えて少なく渡してしまって」

「あ…そう、だったんですか…っはぁ、わざわざ…すみませんっ…すぐ、あけますね」

再びロックを解除して、壁を支えに玄関までのろのろと歩き、理人さんの到着を待っていると、思ったより随分と早くチャイムの音が聞こえた。

「あ…っ、は…ぁい…っ」

間伸びした声を出し、ドアを開けようとした瞬間、動作は空回って私は前のめりに倒れ込んでしまった。

ぽふん…

「…っと、あぶない…大丈夫ですか?」

てっきりそのまま倒れ込むと思っていた私の体は、私がドアを開くより早く室内に入ってきた理人さんによって、しっかりと受け止められた。

「はぁ…っ、すみませ…ちょっと、熱っぽくて…っ」

力の入らない腕を理人さんの胸に添え、ぐっと押し体勢を整えようとする。

しかし、そんな私の小さな抵抗なんて店員さんからすると、全く意味がなく力強い腕は私を離そうとしない。

「…?理人、さん?あの…大丈夫だから、離して…もらえませんか…っ」

一向に私を解放しようとしない理人さんを、不思議に思って下からその表情を伺う。

すると、普段の爽やかな彼からは想像もつかない様な、ギラギラとした瞳と視線がぶつかった。

本当に、これは理人さん?と戸惑う私をよそに理人さんは、口元に緩やかな笑みを浮かべた。

「…とても美味しそうに出来上がってますね」

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