いつも淡白なエッチをする彼氏に、自分の魅力不足かと不安を感じていたが、実は絶倫だった話 (ページ 2)
「俺ね、いわゆる絶倫なんだよ」
ハフハフと一生懸命酸素を取り込んでいるときにそう告げられ、深いキスで酸欠になった脳では、その言葉を処理するのに少し時間がかかってしまう。
「ぜ…つ、…え?」
「出しても出しても、俺のムスコは底なしに元気なの。でも何度も求めるのは絵美の負担になると思って、控えてたんだよ」
「え…じゃあ、私に欲情できないとか、そういう話では…?」
「あるわけないだろ。…いつもどれだけ必死に理性かき集めて、1回で終わってると思ってるの」
そうだったのか。
私は予想外の答えに、安堵からか笑いが込み上げてきてしまう。
「なんだ、そっか…よかったあ。私、てっきり自分に原因があるのかと…」
「…勘違いさせたのは謝るよ。ごめんな」
「ううん、私が勝手に暴走しただけだから。あ、じゃあさ、今日は直樹の気が済むまでエッチしようよ」
「…俺の話聞いてた?」
サラサラと私の髪を梳(す)いていた手に、力がこもるのを感じた。
でも私は、直樹が自分にちゃんと欲を感じてくれていたことが嬉しくて、口を開いてしまった。
「明日休みだし! 多少無理しても平気…んぅ」
またも噛みつくようにキスを落とされ、あっという間に衣服をはぎ取られてしまう。
「ったく、俺の我慢を何だと思ってるの」
そう言いながら前髪を掻き上げる直樹に、まるで野生の猛獣に睨まれたような感覚に陥る。
「俺に本気で愛される覚悟、あるの?」
本気で愛される、覚悟――
組み敷いて見下ろしながらそう問う直樹が、クラクラするほどにかっこよくて。
ギラっと光る飢えた瞳に射抜かれ、私は気迫に圧倒されて気付いたときには首を縦に振っていた。
私の意思を確認した瞬間、直樹が妖艶に微笑んだ。
(あ…食べられる)
私の本能が『逃げろ』と警鐘を鳴らしているが、大好きな彼氏に求められているとわかっていて逃げるはずもなく。
私は猛獣の前に、身体を差し出した。
「あ…はぁ、んっ、まっ…あぁ」
「まだまだへばってもらったら困るんだけど。俺、まだ2回しかイってないよ」
確かに直樹は2回しかイってない。
でも、その2回が長い!!
その間に、私は前戯も含めて何回達したことか。
もう今に至っては、イきっぱなしだ。
ずっと、中の痙攣が止まらない。
ずっと、気持ちいいところから下りられない。
もう気がおかしくなりそうだった。
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