ツイてない一日の最後に憧れの上司と思わぬ展開に…頼れる上司の意外な一面を知った夜 (ページ 2)
「あー、俺の服じゃやっぱちょっとでかかったな」
え、下着つけてないの気づいてない?それとも気づかないフリしてくれてる?
「よかったら軽く晩酌しないか?」
私の心配をよそに宮崎さんがお酒をグラスへ注ぐ。
仕事中と違い、ノーセットの髪にラフな格好の宮崎さんにドキドキする。
「あの、今日のミスの件、本当にすみませんでした」
「いや、あれは俺がお前のことちゃんと見れてやれてなかったのも原因だ。あまり気にするな」
「…っ、すみません、お手洗いお借りします」
自分の未熟さと宮崎さんの優しさで思わず泣きそうになってしまい、涙をごまかす為トイレへ行こうと立ち上がろうとした時だった。
長すぎるズボンの裾を踏んで転けそうになったところを宮崎さんが抱きとめてくれた。
「危な…大丈夫か?」
「はい…」
体勢を立て直そうとすると私の胸が宮崎さんの腕に当たる。
「え、ちょっと待て、お前下着は…あっ!」
どうやら下着をつけていないことには気づいていなかったらしい。
宮崎さん、仕事はできるけど時々天然なんだよなぁ…。
「うわ、本当すまない…」
「いえ…」
恥ずかしさで俯いていると、宮崎さんの性器が大きくなってズボンを押し上げているのが視界に入って思わず凝視してしまった。
「あー、その、すまん…さすがに好きな女が下着つけてないのは…あっ」
「えっ?」
宮崎さんがしまったという顔をして手で口元を覆いながら耳を真っ赤にしていた。宮崎さんてこんな顔もするんだ。
「あー、好きなんだ秋山のこと」
宮崎さんが仕事中では絶対に見せない様子で狼狽するので、私はかえって冷静だった。
「私も宮崎さんが好きです」
「は?え、本当か?」
「はい」
「気使ってない?」
「使ってないです。ほら」
宮崎さんの手を自分の胸にもっていく。
「秋山、お前…あんまり煽らないでくれ」
ドキドキしている心音を聞いてほしくて胸に手を持っていったつもりが、誘っていると勘違いされてソファーに押し倒されてしまった。
プライベートではどこまでも天然のようだ。
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