ハプニングに見舞われて慌てて入ったラブホ。付き合って初めての夜は、刺激的に…
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ハプニングに見舞われて慌てて入ったラブホ。付き合って初めての夜は、刺激的に… (ページ 1)
「うわ…ラブホってこんな感じなんだ」
「早紀、ラブホ初めて?」
「うん…。全体的にピンクだね」
生まれて初めてのラブホ。
沈黙が気まずくて、私は何気なくテレビの電源をつけた。
「きゃ!?」
そしたら見たこともないエッチな画面が映し出されて、思わずリモコンを落としそうになった。
慌ててテレビを消す。
私はこんなに動揺してるのに、翼は全然驚いた様子がなかった。
「ラブホのテレビって大体あんな感じだよな~」
「そ、そうなんだ…」
付き合って一ヶ月。
翼は私の幼馴染み。
高校まで一緒だったけど、卒業後は疎遠になっていた。
久しぶりに同窓会で再会して、意外に近くに住んでることがわかってから時々会うようになったのだ。
告白してくれたのは翼の方。
イケメンで人気者の翼から告白されるなんて思いもしなかった。
一応幼馴染みではあったけど、翼はスクールカーストの上位。
地味でパッとしない私とは住む世界が違う。
「それにしてもまさか急に降り始めるとはな~。天気予報でそんなこと言ってたっけ?」
「ううん、言ってなかったと思う。あ~あ、鞄もびしょ濡れ」
今日は久しぶりのデート。
水族館やオシャレなカフェを楽しんだ帰り道、急に土砂降りになって、慌てて入ったのがこのラブホだった。
ラブホじゃなくて、漫画喫茶とかレストランとか、雨宿りのためだけなら他の場所に入ってもよかったと思う。
ただラブホを選んだのは、正直、興味もあったんだと思う。
翼とはまだそういう関係になっていないから。
「じゃ、私、シャワー浴びてくるね」
「…ああ」
ちょっとぎこちない。
熱いシャワーを浴びながら、これからのことを考えるとドキドキが止まらない。
25歳、パッとしない小さな会社の事務員。
一方で翼は大企業のエリートサラリーマン。
「やっぱり釣り合わないよね…」
学生の頃から釣り合わなかったけれど、社会人になってもそれは変わらない。
綺麗な女性に毎日のように言い寄られているんじゃないかと思うと、翼がどうして私に告白してくれたのか、それが全然わからない。
「お待たせ」
「…おう、じゃ、俺入ってくるわ」
「うん」
翼はバスローブ姿の私から視線を逸らして、シャワーを浴びに行った。
待っている間も、心臓が口から飛び出そうなくらい緊張する。
私は恐る恐るテレビをつけた。
エッチな画面に、目が釘付けになる。
AVなんて初めて見た。
じっと食い入るように見つめていると…。
「早紀って実はそういうの好きなんだ?」
「ひゃっ!?」
いつの間にかシャワーを終えた翼が、ニヤニヤしながら私を見ていた。
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