そう言うと、本当に彼は再び腰を引き、引っ掛かりながらもぬぽっと体内から抜き出した。
「ひゃんッ、うぅぅ、もう、ばか!」
「あはは、ごめんごめん。やっぱフツーに、いつもどおりしような」
「うん…。でも、また今度、もう一回やってほしいかも」
「えぇー、まあ、俺はべつにいいけど」
彼はしぶる風を装ったが、存外まんざらでもないらしい。その表情はイタズラを楽しむような、不敵な笑みを含んでいた。
私は彼の腰に脚を回して、グイと引き寄せた。その意図を察したらしい。彼はまたにっこりと微笑んで私の体のサイドに手をついた。
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