誰もいない夜中のオフィスでひとりえっちしていたら警備員の男の子がやってきて……? (ページ 3)
「ああ、すみません。あの、実は、以前からあなたのことが気になっていまして」
「えっ?」
「こんな夜中に二人きりでこんなこと言われるなんて、こわくて当然ですよね……。いつも出勤されるときにお見かけして、キレイな人だなって思っていました。警備員ですから、名簿なんかも見る機会がありまして、お名前を知っていました」
へにゃり、と困ったように笑った彼の表情を見ていると、一気に警戒心が薄れてしまう。
初めてみる表情。
笑うと幼い顔つきになるところがギャップがあって可愛らしい。
こんな素敵な人に綺麗だなんて言われたら、嬉しくなってしまう。
さっきまでしていたことなんてすっかり忘れて「ありがとうございます」なんて言ってしまった。
私、浮かれてしまっているみたい。
顔が熱くて火が出てしまいそうだ。
「でも意外です。いつもキリッとしている由佳さんが、こんな時間にオフィスでオナニーしているなんて」
無邪気な笑顔のまま、とんでもないことを言われて、私は一瞬で血の気が引いてしまった。
「え?」
とっさに聞こえなかったフリをした。
「ん? 聞こえませんでした? オナニーですよ、オナニー」
彼はなんてことないようにえっちな言葉を繰り返す。
私は自分の顔から表情が抜け落ちて、頭が真っ白になっていくのがわかった。
やっぱり、見られていた。
「そんな、わたし……」
「あれ? 僕見てましたよ? さっきまでここで、可愛い声出しながらスカートの中に指入れてましたよね?」
もう言い逃れしようがないくらいしっかりと見られていたみたいだ。
どうしよう、このことを彼が会社に報告なんてしたら、私もうこのまま仕事も失ってしまうかもしれない。
そうじゃなくても、オフィスで自慰行為をしていたなんて広まってしまったら、恥ずかしすぎて生きていける自信がない。
目に涙が滲んできた。
彼がなにを言うのか、目を離せない。
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