嫉妬した私に欲情したカレが、社内で強引に…!流されたくないのに! (ページ 4)
「もしかして、わざと私の前でイチャついてたの?」
「当たり前じゃん。俺がヒナ以外の女を好きになるわけないだろ」
なんて性格の悪い男なんだ、とヒナは悔しげに奥歯を噛み締めた。
そんなヒナの顔を見て満足そうに笑ったソウタは、ヒナの首元に唇を寄せた。
そのまま強く吸いつかれ、チクリとした甘い痛みに、ヒナは目を閉じた。
「んっ…」
「なあヒナ、もっとシたいんだけど…。俺の家、来る?」
「………」
「ヒナってば…」
耳元に寄せられた唇から、ソウタの熱のこもった吐息混じりの声に、鳥肌が立つ。
(そんな言い方されたら、断れないじゃない…!)
小さく、本当に小さく頷くと、ソウタは嬉しそうに口角を上げた。
「じゃあ行こう。仕事は持ち帰りってことで」
乱された衣服を丁寧に直され、ソウタは素早く帰る準備を始める。
まだドキドキする胸を押さえながらヒナも帰り支度をしていると、ドアをドンドンと叩く音が耳に届いた。
「ソウタ~!なんで鍵掛けてるの?あ~け~て~」
ソウタの幼馴染の存在をすっかり忘れていた。
悪びれる様子もなく鍵を開けたソウタに、幼馴染は作ってきた資料を手渡す。
「助かった、サンキューな」
「全然だよ」
「じゃあ、俺ら帰るから、お前も気を付けて帰れよ」
あれほどまで貼り付けていた幼馴染の太陽のような笑顔が、見事に引きつる。
「え?ちょっと、どういうこと?」
「サービス残業して点稼ぎたいのはわかるけど、ほどほどにな」
そう言ってソウタはヒナの肩を抱き寄せる。
「じゃあ、お疲れ~」
「ちょっ、ちょっとソウタ!」
戸惑うヒナをよそに、遂に幼馴染の笑顔は崩れ、怒りと困惑に歪んでくる。
「はあ!?ちょっと!ふざけんじゃないわよ!」
苛立ちに任せて声を荒げる幼馴染を完全に無視して、ソウタはヒナに笑顔を向ける。
「ヒナ、何か食べて帰る?」
「あ、うん。それより、いいの?」
「いいのいいの」
すっかり優位に立っていると勘違いをしていた幼馴染の怒りの滲んだ表情には、正直スカッとした。
その時、何かが膣口から流れ出てくるのを感じ、ヒナの体が少しだけ跳ねた。
「ん?どうした?」
「いや…その…さっき出された、ソウタの、アレが…」
「あ~」
ナカに出されたソウタの白濁に、ヒナの顔が再び赤くなるが、ソウタは愛おしそうに見つめてくる。
「俺、軽い気持ちで中出ししたわけじゃないから」
「え?」
スッとソウタが再びヒナの耳元に唇を寄せる。
「ちゃんと、責任はとるからね」
なんとも嬉しい言葉に、ヒナは震えた。
そのまま2人は指を絡めて手を繋ぎ、会社を出て行った。
後日、因縁をつけてきたソウタの幼馴染だったが、不意に見えたヒナのうなじに浮かぶ無数のキスマークを目にし、悔しそうにする姿を何人もの社員が目撃したのだった。
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