厳しい家庭環境で育ったお嬢様が風俗店で働いてみるとまさかの再会の客が来て…!? (ページ 2)
「そっか」
「ごめんなさい……」
「……じゃあ、最低なお願いなのはわかってるんだけど、セックス、させてくれませんか。最後の思い出作りというか……。絶対に、優しくするから」
彼のその言葉に私は頷いた。もともとそういうことをするお仕事だし、彼がそれで満足するなら、私は否定する理由がない。
私はベッドに乗り、いわゆる女の子座りで山崎くんの横に落ち着いた。
「山崎くんの好きにしていいからね」
知らないお客さんに言った時よりも、恥ずかしくて、消えてしまいそうな声になった。
この言葉のせいか、彼は私をすぐさま押し倒し、頭の両脇に投げ出された腕をしっかりと掴まれてしまった。
「口にキスと、本番はしないから」
彼はそう言って私のおでこに軽く唇を当あて、ブラウスの上から柔く胸を揉んだ。解放された手をどうしたらいいかわからなくて、口元にあてて変な声がでないようにした。
「なんで、ごめんなさい、なのか聞いてもいいか?」
彼の低い声がお腹に響くような感じがした。
「私、んっ、女の子が、好きなの……」
胸の頂をさけて揉む動作に、じんわりと熱がこみあげてくる。
彼は両手で円を描くように揉んだり、鎖骨やお腹を5本の指で撫でたりしながら続けた。
「なるほど。じゃあ俺、勝ち目ないな」
ブラウスの中に手が入ってきた。隔てる(へだてる)布がなくなると、彼の体温の高さが直接感じられた。以前のバイト先で荷物を代わりに持ってくれたりした、彼の手。骨ばってるけど、大きくて硬くて熱い手が、私の体をまさぐる。胸を撫で、ヘソの窪みに指を撫で入れ、スカートのウエスト部分で止まる。
脱がすのかな、と思ったけど、彼は一度上体を起こしてベッドサイドに体をひねった。
いつものお客さんとは違う感情と感度に、乱れた息を直していると、ヴヴヴ……という機械音が耳に入った。
「本番はしないって言ったけど、これはしてもいいかな……?」
彼は純粋な眼差しでそう言った。
私のわがままも聞いてもらっちゃっているし、なにより私は彼のあのキラキラした目に弱い。彼なら痛くはしないだろうし、私は肯定の頷きをした。
「なんか、ごめんな。俺もちょっと興奮してるみたいでさ。ラブホとかもそもそも来ないし。一番弱いモードにするけど、痛かったら言ってくれよな」
彼はそう言うと私の両脚のあいだに座り直し、ひだりてでそろりと秘部を撫でてから、右手に持ったピンク色のローターをあてた。
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