夏になると決まって思い出す遠い日のこと―俺はあの子に気持ちを伝えた (ページ 5)
「じゃぁいれるよ。」
もうすでに破裂寸前のものをあてがいゆっくり奥に突き刺していく。
「んぁッ・・・あぁ・・あ・・・」
全部はいると高橋は涙目で俺を見つめ
「伊藤、好きだよ」
と言った。
俺はもう何も考えられず激しく動いた。
パンパンパンと肌がぶつかる音・・・
ヒクヒクうねりながら絡みついてくる中の感触・・・
眉を寄せ目を潤ませ切なそうな声をあげる高橋・・・
“高橋のこんな姿見ていいのは俺だけだ・・・!”
全てに興奮し俺はより一層激しく動いた。
「あぁッ・・・ああ!・・・もぉッだめッ・・!」
「・・・!俺もッ・・・くッ・・!」
刹那俺は高橋の腹に白く熱い液体を放った。
それを拭いてやると
「もう!伊藤のえっち!」
と頭をはたかれ二人で急いで更衣室から出た。
手をつないで帰宅途中高橋が恥ずかしそうに言った。
「ずっと一緒にいようね」
* * * * * * * * *
「なぁに 一人でにやにやしてんの?きもちわるー」
高橋から伊藤姓になった妻が、俺の顔を見て笑っている。
あの時俺はなんて返事しただろう
確か“うん”だったかな
今度は俺が伝えよう
「ずっと一緒にいような。」
彼女はあの時と変わらない笑顔で笑った。
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