新婚旅行の夜、いつも以上に欲しくなって騎乗位に。なのに、力が入らなくて結局ダンナの上で踊らされる私。 (ページ 3)

 まるで色欲に支配されてしまったかのような麻由美は、反り立つ肉棒を秘裂に当てる。

 そして、ためらいなく膣内に飲み込んでいった。

「あ、あぁ……ッ」

 切なかったナカを満たされる充足感に、恍惚となった。

「好きに動いて」

 秀平に腰を支えられて、うながされる。

 麻由美はゆっくり腰を揺らすが、どうしたことかうまく快感を得られない。

 もどかしい、ゆるゆるとした官能も好きではあるが、今はそういう気分ではなかったというのに。

 せっかく秀平が好きにしていいと言ってくれたのに、どうして……。

「秀平さん、ダメみたい……なんか、うまく動けないの……」

「そうみたいだね」

 秀平も不思議そうな顔をした。

 かと思うと、麻由美はいきなり下から突き上げられた。

「あんッ、あっ、あぁんッ」

 スプリングのきいたベッドの上で、麻由美の身体が突き上げに合わせて跳ねる。

 彼女の豊かな胸も、ぷるんぷるんと弾んだ。

 麻由美は与えられる快感に身を任せ、あえぎ声をあげ続ける。

 ギシギシと、突き上げの勢いを現すようにベッドがきしんだ。

 あまりの気持ち良さに、麻由美は息苦しささえ覚えていたが、ここでやめようとは思っていない。

 このまま、最後まで──!

「は、んうっ、秀平……秀平さん、好き……大好き……愛してる……!」

「ああ……っ」

 達する間際のゾクゾクした背筋の震えを感じた直後、腰を支えていた秀平の手に力がこもった。

 そして、最奥を小刻みに何度も突き上げられながら、麻由美は気絶しそうな絶頂を迎えた。

「あっ、ああああぁぁッ」

 背筋を思い切り反らして甘く叫ぶ麻由美の腰は、ガクガクと震えていた。

 下腹部に秀平の熱いほとばしりを受け止めると、幸福感が麻由美を満たす。

 ふっ、と力が抜けた麻由美は、秀平の上に身体を倒した。

 少し早めの彼の鼓動を感じ、いっそう愛しさを覚えた。

 温かくやさしい腕に抱かれた麻由美は、だんだんと眠くなっていった。

「眠いのか?」

「うん……」

 おやすみ、というささやきを聞いたか聞かなかったのうちに、麻由美は眠りに落ちた。

 翌日も観光に出かけた。

 その道中、麻由美は昨夜の恥ずかしい自分について、一つの結論を出した。

「お酒だと思うの。思えば、いつもお酒はあんなに飲んでなかったもの」

「……なんの話?」

 唐突につながりのない話題を言い出した麻由美に、秀平は首をかしげる。

「あ、ごめん。昨日の夜の……アレよ」

「……ああ、アレね」

 麻由美の様子から察した秀平がうなずき、それからクスッと笑う。

「俺はいいと思うよ。積極的になりたいのに、アルコールのせいでうまく力が入らなくて……」

「説明しなくていいから!」

 麻由美は恥ずかしさに顔を赤くして、秀平の言葉をさえぎった。

「今夜も飲もう」

「少しだけね」

 酒は飲んでも飲まれるな、などと大げさにかまえる麻由美。

 けれど、結局この夜もワインのおいしさに負けてしまうのだった。

 そして、酔ってふにゃふにゃになった身体を、秀平にたくさん愛された。

-FIN-

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