初めてのラブホは赤いX字かせ…わたしの彼はSMチックなインテリ助教 (ページ 3)
大きく息を吸うと、勇気を奮い起こし、両手を差し出した。
西山はその手をとり、手首を1本ずつ腕輪に収め、ベルトを堅く締めた。
「白地に赤の、普通の十字架形はセント・ジョージ・クロスと言ってイングランドの国旗のこと。で、青地に白い斜め十字をセント・アンドリュー・クロスと言って、スコットランド国旗のこと。」無表情に、講義を続ける。
鎖を反対側から引っ張って、朱里のつま先がやっと床に届くぐらいの長さに調節すると、鎖をフックに掛けて固定した。
X字かせの足元にはベルトがついていた。両足首にベルトを巻きつけると、腕だけでなく脚も固定された。
朱里は、今やはりつけにされて胸を突き出し、脚を大きく開いた無防備な姿勢で、西山の前に差し出されていた。
「イングランドとスコットランドの同君連合時代…スコットランド王ジェームズ6世が、エリザベス1世の後継者に指名され、イングランド王ジェームズ1世となった頃…」
西山は舌をのばすと、乳首を下から上へとなめた。朱里の体はビクッと震えた。
「1606年、2つの国旗が組み合わされ、出来たのが最初のユニオン・フラッグ。」
2つの乳房がもみしだかれた。西山は話を中断する度、2つの乳首をかわるがわる吸った。乳首を吸われるたび、突き上げる快感に朱里は身をよじった。
「ところが、誇り高いスコットランド人は反発した。イングランドの赤い十字が白い斜め十字よりも手前にある事が気に入らなかったんだ。」
やがて西山は壁にかかっていた、黒く長いものを手に取った。右手でその柄を握りしめ、左手を滑らせると先端が何本にも分かれて垂れ下がった。バラムチと呼ばれるものだった。
「1801年、グレートブリテンにアイルランドが統合され、グレートブリテン及びアイルランド連合王国が誕生した。」
ムチを軽く手にあてると、振り上げた。朱里は飛んでくるムチを、恐怖の目で見つめた。
「そして、当時のアイルランド国旗だった、白地に赤い斜め十字のセント・パトリック・クロスが、ユニオン・フラッグにさらに組み合わされ、今のユニオン・ジャックになった。」
ムチはバラバラッと音を立て、朱里の胸に降り注いだ。ムチの当たった箇所がジンジンと疼く。ああっ…、痛い。髪を振り乱す朱里に西山は興奮し、再びバラムチをふるった。
「またしても、スコットランド人は怒り狂った。」
バラララッ! バラバラッ! ムチが何度も振るわれた。朱里の肌は赤く染まり、次第に白い部分がなくなっていった。
「今度はスコットランドの白い斜め十字よりも、アイルランドの赤い斜め十字が手前にあるのが気に入らないと言う。」
ムチは朱里の体のあちこちに振るわれた。乳首に、腹に、股間にも。狙いすましたようにクリトリスに命中すると、体の奥底に痺れるような衝撃が走るのがわかった。朱里は顔をのけぞらせ、たちまち絶頂に達した。
「そこで、カウンター・チェンジという手法が使われた。」
西山はムチをおろし、朱里の体に手を這わした。赤くなった肌を、そっといとおしむように撫でている。
朱里は身をくねらせ、肌を西山の手に擦りつけた。
さほど痛いわけではなかった。痛かったのは最初の1、2発だけで、あとはムチがあたった跡が赤くなり、ジンジンして熱を持っているぐらい。何より驚くことは、エッチもしていないのに、わたし、イキまくっている…?
「ユニオン・ジャックをよく見ると、赤い斜め十字の左右が、少しずつずれて配置されているとわかる。線の配置をずらしたことで、国民に対し、公平なバランスに配慮したように見せかけたんだ。」
またしてもムチが振るわれた。朱里の意識は快感の波にさらわれ、次第にぼんやりとしてきた。
「どちらにしろ、イングランドの赤い十字が前面にあることは変わらなかったけどね。少なくとも、アイルランドとスコットランドの国旗を公平に配したことで、イングランドは国民をごまかすことに成功した。」
ムチが乳首の先をかすめると、乳首の先から体の中心に向かって電撃が走り、次のムチが狙いすましてクリトリスを打ったとき、またしても激しい快感の嵐に呑まれ、もう何も考えることが出来なくなった。
「ごまかすことで、人は人を支配しやすくなる。だけど、なかには支配されたがる人もいて、そんな人はむしろ、ごまかしを喜んで受け入れるものだ。」
朱里の脚の間はたっぷりと濡れ、愛液がしたたり、床の上に水たまりができていた。
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