深夜残業の仮眠中に体を触ってきたのは草食系男子の部下。油断した末の想定外の秘め事。
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深夜残業の仮眠中に体を触ってきたのは草食系男子の部下。油断した末の想定外の秘め事。 (ページ 1)
IT系の会社に勤める志保は、今日も残業だった。
部下の誠と二人、明日に納めるプログラムの修正を行なっている。
志保が思うに誠は草食系、おそらく彼女はいない。
黒縁のメガネをかけているが、きっと顔は可愛いほうだろう。
しかし2歳年上の志保にとって、誠はいち部下でしかない。
ボソボソと話すし、あまり世間話をしたことがない。
男としての魅力は残念なほどなく、それが幸いしたのかこれまでに何度も深夜残業を二人だけでこなしてきたが、変な雰囲気になることは一度もなかった。
「がんばって6時までに直そう」
「はい、わかりました」
二人は席を立つのも忘れて数時間連続でキーを叩き続ける。
その間無言。
不意に襲ってきた眠気に志保ははっとして、時計を見ると針は12時を指していた。
「やっと半分か〜。ちょっと私仮眠室でひと眠りするけどいいかしら?」
「はいどうぞ」
誠は振り向きもせずに、キーを叩きながらぶっきらぼうに言った。
志保は部屋を出て階段を降り、一階下の仮眠室に入った。
ライトを調節して部屋を薄暗くする。
無機質な狭い部屋の端に大きめの茶色いソファが置かれていて、そこにどさりと志保は倒れ込んだ。
体は限界で、すぐに深い眠りについた。
*****
眠ってからどのくらいの時間が経ったのかわからない。
胸の先に感じるほのかに温かみとくすぐったさで、志保は目が覚めた。
部屋は薄暗いが、すぐそばに影がゆらめいていて、誰かがいるのがわかる。
それは私が横たわっているベッドの横で、しゃがみ込んでいる。
しかもその影はは志保の胸に片方の手を当て、ゆっくりとその柔らかみを味わっているようだった。
『だ…誰だろう、怖い』
彼女は息が止まる思いだった。
そうするうちにその人物は志保のブラウスのボタンを外し、ブラジャーを露にした。
そして柔らかそうな志保の胸にキスし始めた。
優しいキスが志保の肌に吸い付き、そっとブラを押しのけて、隠れていた乳首にしゃぶりついた。
乳首への刺激で眠気はどこかへいってしまった。
得体の知れない怖さと、じわじわと押し寄せる快感に志保はついに声を上げた。
「お…お願い、やめて…」
するとその人物は飛び上がって志保の体から遠のいた。
「しっ志保さん起きてたんですか!」
「え…誠くん!?なんでこんなこと…」
「すみません…つい…」
志保は狼狽(ろうばい)する誠を見て、微かな記憶がよみがえった。
以前にも同じようなことがあった気がする。
でもそれは夢だと思っていた、しかし彼を見て直感した。
「誠くん、こんなことしたの初めてじゃないでしょう」
誠がぎくりとした表情になったのが、暗がりでも見てとれた。
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