「俺とセックスしませんか」と微笑む彼の目の奥が冷たくて (ページ 4)
「はっ・・あっっ・・も、いいでしょ・・」
「いいわけ無いでしょう。手加減しすぎ。恥ずかしい、なんて邪魔なだけですよ。」
笑ってない目の奥にもっと冷たい視線が滲む。
だったら智哉自身でやってくれた方がよっぽどスムーズに進むのに、と思った。
でもこれがこの男のやり方のようだ。
この優しそうな外見と正反対で。
本当に性格悪い。
しかも絶対変態。
「顔に出てますよ、何を考えてるのか。ちゃんと出来ないなら他の方法に変えますけど?」
そう言った智哉の目元が、可笑しそうにふっと緩んだ。
初めて見た、智哉のちゃんと笑ってる顔に吸い寄せられるように見入った。
え、こんな風に笑うの。
え、このタイミングで?
私の視線に気付いた智哉が、すぐに元の笑わない微笑へ変えた。
「時間切れです。自分でした方が手加減出来ますが」
残念でしたね、と囁く声が重く響いて、ぞくりとした感覚が背筋を流れた。
「んっ・・あっあああっ」
自分の指が抜かれて、ほっとしたのも束の間、智哉の指に圧迫され私の指よりも長く節くれだつ指にナカが過剰に反応を始める。
私の指が届かない奥まで入れられると、体の中心から甘く痺れる感覚が沸々と湧いた。
智哉の指が、ナカで反応を見ながら撫でるようにゆっくりと這い回った。
触られるとふわりと浮いてしまいそうな所を探り当てられると、子供のように無邪気に笑った。
「手加減、しませんよ?」
僅かに熱さを携えた目元が私を見下ろす。
形のいい唇が引き上げられて、薄く開いた隙間から舌がちらりと覗くのに思わず見惚れた。
何かを考えられたのは、そこまでだった。
不思議なくらいに私の良いところばかり外さずに、撫でて混ぜて揺らして、1つも取りこぼさない様に私を愛撫した。
抑えていた声も、とうに制御できなくて自分の声にさえ欲情した。
「はっあっやぁっきもちいっああぁあっ」
びくびくと弾ける体と呼吸を整えながら、未だ抜いてくれない智哉の指から逃げるように腰を引いた。
ぐちゅっと小さく響かせて、追いかける様に更に奥へと進む智哉の手を必死に掴んだ。
「っイッたの!っぬいてっ」
「知ってます。ぎゅうぎゅう締め付けてるし、あんなに乱れてたのにちょっと冷静になっちゃって」
可愛くないの。とからかう様に笑った。
「ぬいてっ」
「だめです」
はしたなく乱れているだろう秘部に、顔を埋めてわざと音をたてるように吸った。
「ああっやっしなくていいっも、入れてっ」
「入れて早く終わらせたいみたいですけど・・」
ナカに入れられた指の腹が、内側から撫であげて固く主張している突起を舌で転がされ、思考が飛ぶかと思った。
「残念。今日は入れません。」
なに、なんで?もうわけわかんない。
え、「今日は」って何?
今日だけなんだけど。
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