週末の彼の部屋で熱くなった身体を持て余した私の指は、ぬかるんだそこへ触れてしまう (ページ 3)
「あっ、あん、んっ、あ、あぅぅっ」
「耳吸ってるだけなのに雪乃さんの中どんどん溢れてる。くちゅくちゅ音鳴ってるのわかりますよね?」
「あっ、耳ぃ、やだあ……っ」
身をよじるたびに仕置きと言わんばかりに乳首をつねられる。
気が付けば半端に脱げていた衣服は脱がされて、熱い素肌がぴたりとくっついた。
「あっつ……。はじめたばっかなのにすごい汗」
「んんっ、うぁ……」
ズブズブと信二の熱が雪乃の中へ押し入ってくる。
欲しかった熱に、太さに、硬さに、雪乃の中が悦んで震えているのがわかった。
押し入られる度に中がうごめいて、きゅうきゅうと信二を締めつける。
それが気持ちよくて、雪乃は夢中になって腰を揺らめかせてしまう、
「あっ、も、すご、っい」
「んっ、気持ちよさそうな顔してる……っ、かわいい」
「っあああああ!」
信二の声から余裕が消えた。
欲にまみれた雪乃を欲しがっているときの声だ。
それが嬉しくて、さらに雪乃の身体が熱くなる。
「あっ、気持ちいいっ、信二くん……っ、好き、それ、好きぃっ」
媚びるような甘さを含んだ自分の声にあおられて、腰がガクガクと揺さぶられる。
ギシギシとベッドが激しく音を立てる度、中を強くえぐられる度、目の前に星が散った。
「っ、雪乃さんすげーエロい顔してる……。ココ、好きですもんね?」
「んっ、好き、なのは、信二くんとしてるから、だよっ。あ、あぁ……っ!」
腰を打ち付ける速度が上がった。
雪乃の身体に落ちる信二の息遣いがどんどん荒くなり、二人分の汗が身体のラインにそって流れる。
我慢する気のない声を上げて、キスをねだりながら、雪乃は咽喉をそらせて大きく身体を震わせた。
「っ、あああ……っ」
荒い息遣いのまま何度も何度もついばむようなキスを繰り返して、額を合わせて笑いあう。
「……おかえりなさい、信二くん」
「ただいま、雪乃さん。帰ってきたらひとりではじめてるからどうしようかと思った」
改めて自身の痴態を指摘されると恥ずかしい。
でも、信二との気持ちいいことは大好きだから開き直ることにした。
「信二くんの部屋のにおいでムラムラしちゃって。でも、ひとりでシても気持ちよくなれなかった」
「そうなの? すごい濡れてたけど」
「そうなの」
真面目ぶって伝えて、またはじまったキスは自然と舌が絡み合った。
週末はお互いに休みなので。
また荒くなる吐息に流されるまま、長い夜はまだまだ続く。
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