「寝てるなら何をしてもいいんだよな」クールで真面目な彼のおしおき (ページ 2)

「優香」

(……………)

「寝たのか」

(………………)

「そうか」

柊のため息とぱたん、という本を閉じる音が聞こえた。

(怒らせちゃったかな…でもたまには強く言ってもいいよね)

私はこのまま寝たふりを続ける事にした。

初の抵抗。形勢逆転の気分。

さっきとは違った鼓動の高まりを感じていた。

「寝てるなら何をしてもいいんだよな」

(え…)

耳のすぐ側で聞こえた声と吐息に思わず身体がビクりと反応する。

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