約束するまでクリや中の壁を弄ばれて…わがまま執事のお仕置き (ページ 2)

「良輔、今日はピアノも英語もないけど…」

「存じております」

「お屋敷に帰らないの…?」

これどう見ても遠ざかってる、というかどこ。

どんどん家の脇の森を迷いなく進んでいく車に心臓が鳴る。

日が沈むのも手伝ってますます暗くなる窓の外。

その車がようやく止まったかと思いきや。

「ふしだらなお嬢様にお仕置きするんです」

やっと振り返った私の執事は、くすりと綺麗な赤い唇で弧を描いた。

「なっ、」

なに言ってんの?!という叫びを上げる前にいきなりシートの背もたれが後ろにばたんと倒れた。

そうか、運転席でシートの角度も調節出来るのかと納得する前にひょいっとシートを乗り越えて後部座席にやってきた良輔が私の上に覆い被さる。

「有名財閥の跡取り娘ともあろう人物が、クラスメイト相手に簡単に隙を見せるなんて、何事ですか?」

ぷつり、制服のボタンに長い指をかけて外される。

「や、良輔?何して」

「うるさいですよ」

しゅるりと私の赤いネクタイを抜き取ったかと思いきや、そのまま私の両手首をくるりとシートに固定した。

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