ケンカした恋人に浮気を妨害され、強引に求められる私 (ページ 2)
「初めまして、私は愛華と付き合っている者です。愛華と関係を深めることに関して、何か咎(とが)めはしません。存分に深めてくださって構いません。しかし…」
語尾が言い放たれたと同時に、体を引き寄せ抱き寄せられる。
そして、理は続けた。
「本日はお引き取りください」
突拍子もないが礼儀正しい言葉遣い。
低く安定した声調。
しかしそれらは、この上ない威圧感を与えていた。
「…今日の先約はオレです。貴方と愛華さんは深い関係かも知れませんが、所有物じゃない」
「…わかってないですね、愛華のこと」
そう話す顔には、妖しい笑みが浮かんでいた。
「身も心も、私の所有物になって、私に支配されるのが、彼女の望みなんだ」
「…っ」
「どれだけ関係を深めてもいいですが、貴方が愛華の心身に入り込む隙間は、どこにもない。必ず愛華は私を求めるし、必ず私の傍に戻ります」
自信満々を通り越し、狂気とも感じる言い草に言葉を失う男性。
そんな彼に理は、息の根を止めるよう一言追加した。
「もう一度言います。本日はお引取りを」
薄れない威圧感と狂気に耐えきれなくなったのだろう。
男性は悔しそうに顔を歪めると、逃げるようにこの場を走り去った。
「早く開けろ」
有無を言わさない声の言葉に何も考えずに従った。
“どうして急に”
部屋に入っても、理はそれを言う時間を与えてくれなかった。
そして、いつものように言った。
「服を脱いで、舐めるんだ」
オレンジ色の薄暗い常夜灯下で取り出されるのは、力なく下を向いた理の性器。
“今日も拒んだら次はない”
いつも通りの言葉なのに暗にそう言われてるみたいだった。
そんな理に倣って、私もいつも通り行動してノルマ達成を目指す。
衣類を全部脱ぎ捨て理の股下にひざまずき、中心部のふにゃんとする肉塊を下からパクリと口に含む。
舌をらせん状に動かし、中央で小さく柔らかな肉を舐め回した。
「っ…はぁっ」
すると熱く色めいた吐息が頭上で零れるのと同調するように、口内の肉が質量と硬さを持って膨張していく。
先端では包皮もゆっくり破って、最終的には亀頭部が顔を出す始末。
完全に包皮を破った境目の部分、鈴口の部分にも舌を這わせていく。
「っ…!」
舌先で触った部分が気持ちよかったのか、理の下肢がビクリと大きめに跳ねた。
(やっぱり、ここが気持ちいいのか…)
そう思っていると髪を指の間に巻き込みながら、急に両手で側頭部を掴まれた。
そのまま下腹部を動かし、鈴口で口内をそっと突き上げられる。
完全に膨張しきった肉の動きは頬裏で完結せず、もっと奥の喉にまで及んだ。
「っ…」
呼吸を止められたような吐き気にも似た息苦しさに、目に涙を浮かべてえづきそうになる。
「いいよ、愛華、気持ちいい」
でも、色めいた呟きを聞いたら…苦しいと訴える気にも、拒んで吐き出す気にもならなかった。
悟られないよう鈴口の位置を少しズラしながら、肉棒の出入りを受け入れ自由にする。
しかし、頬裏に陰茎や亀頭部の薄い皮膚が擦れる感触は気持ちいいらしい。
「うん、上手」
理は素直に感情を表に出し、熱っぽい吐息を混ぜてそう褒めてきた。
「そのまま、強く吸って」
亀頭部が舌の中央に乗ったところで、私は言葉に従った。
上下の唇に力を込めて、吸盤になった気分で薄い皮膚に吸い付く。
その間も舌は止めずに大きく硬くなった亀頭、括れた部分の周辺を舐め回した。
ジュッと音を立てながら吸い付く度、ボディソープだろう爽やかな香りに混じって青臭い匂いが鼻から抜けていった。
(…この匂いにも、慣れてきたな)
風俗の仕事をしているわけじゃない。
自分を慰めたこともない。
そんな自分が規則正しい頻度で男の性器を口に含んだり、入れられて突かれて出されて。
まるで、オナホールのように扱われる日が来るんだから。
(…何か、不思議な気分)
漠然と考えながら唇と舌を不規則に動かしていると突然、体を押し返されて口内を満たしていた肉塊を強制的に取り出させられた。
十数分ぶりくらいに、私の目の前に顔を出した理の性器。
それは限界まで膨張して完全に起立し、柔らかく小さい肉の塊だったとは思えない程の変貌を遂げていた。
理の屹立はピクリと震えながら、トロリと先走りを滴らせていた。
「今日こそは僕の精液を飲んでもらおうかと思ったけど、半月もシてなかったんだ。やっぱりもう、限界だ」
私を玄関の床に押し倒すと理は両脚を目いっぱい開かせ、その間に体を割り込ませながら馬乗りになった。
そして、硬い棒の形を維持したままの屹立を私の中心部にあてがう。
「っ…!」
強張って乾燥したままの肉を広げられるミシッとした痛みに、無意識に眉頭と太ももに力を入れてしまった。
「さすがにいつもよりは固まってるね、ココ」
言いながらも止める気はないらしく、ねじ込む勢いで理はゆっくりと腰を進める。
「んっ…はぁっ」
それでも理の欲は着実に侵入を果たしていた。
痺れるような熱さ。
異物感や圧迫感。
それらの感覚がジンジンとした痛みに混じり始める。
「脚の力、抜いて。そうじゃないと入れられないし、君も痛いだけだ」
鋭くも諭されるような声で言われ、無意識に込めていた力を抜いて脚をタランとさせた。
止まっていた理の動きが再開される。
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