大好きな先生を振り向かせるための宣戦布告で切って落とされたのは― (ページ 2)

駆け寄っていきたい衝動を抑えて、抜き足差し脚で先生のもとへ。

「せんせぇー、、、呼び出し参上しましたー、、、せんせぇ??」

!!!!

覗きこむと目が合った。

予想外。

寝てると思ったら起きてたから。

目が合った顔の距離が近い。

それと、いつものメガネがない。

たったそれだけのことでドキドキがすごい。

挑む方向へ向いてた足元が、この程度のことでグラグラしてる。

「あ、えーっと、あの、えっと、えっと、、、、起きてたんですか!?」

驚いて応接セットの机にしりもちをつくように座ってしまった。

「ええ、起きてますよ。」

と起き上がり、先生はポケットから例の進路志望のプリントを取り出した。

「これ。どういうことですか?」

起き上がった先生と、机に座ったままのあたしの目線の高さがいつもと違う。

いや、それよりも、眼鏡越しではない目が完全に男なのだ。

起き上がって座り直した先生の両膝の間に、あたしの両膝がある。

用意してきた答えはあるのに、声が出ない。

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