昼休みの新人研修室で性悪男に挑発されるから…SとSの攻防戦
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昼休みの新人研修室で性悪男に挑発されるから…SとSの攻防戦 (ページ 1)
「三鷹先輩、それは望み過ぎっすよ」
「は?何がだよ。女だからって喘いでよがってればいいとか思ってるほうがオカシイだろうが」
「うーわ。堂々たるモテ男宣言」
「ここにもあった格差社会」
「一度でいいからそんなこと言ってみてー」
会議室G、別名「新人研修室」と呼ばれる第3ビル5階の角部屋。
その隅でまだまだスーツに着られているキラキラした集団に囲まれ立ち話をする同僚の姿。
…昼休みにアイツは新人となんつー話をしているんだ
午後イチで行われるテスト用紙とPCを手に、私は準備をはじめる。
部署と勤続年数で教育担当を決めた人事よ、君たちのせいで新人がどんどん汚れていくぞー
呆れながらも、いつものことなので黙々と作業を続けていたら
「じゃぁ先輩の彼女さんなんかはテクがそりゃもうすっごいんでしょうね!」
「あー、それがねぇ。困ったことにそうでもないんだよね」
「なんすかそれ、先輩なら自分好みに調教できそうなのに」
「それがなかなかのじゃじゃ馬でさー、キスひとつとっても下手くそd」
バンッ
A4サイズの分厚い研修マニュアル周りにあった紙がヒラヒラと机上から落ちていく。
「そこでダベってる新人諸君、午後イチの商品テストは満点が取れるくらい余裕なのかな?」
一瞬の静寂。
そして脱兎のごとく退室していくキラキラ達。
あとに残ったのは、顎を少し上にあげながら目を細めて楽しんでる一人の性悪男。
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