金曜日のシンデレラ。旦那に内緒で会社の上司と週に一度の秘密の遊び (ページ 3)

『ぁッ、翔さん、翔さんのが、いいッ…ああぁあ』

「そこは翔さんじゃなきゃヤダ、の間違いでしょ?」

『んッ、ぁあぁっ』

「っは…さっきから俺が何か言う度にさ、莉子の中ぎゅって締まるんだけど」

『いちいち…言わないでぇッ…』

「ほんと好きだよな、言葉攻め。いじわるされて感じちゃうなんて…ほら、また嬉しそうに俺の締めてる」

翔さんの言葉、動き、どれをとってもムダがなく、確実に私に快感の波を届ける。

『あぁッ、はぁ』

ふと時計に目をやれば、針がふたりの時間の終わりを告げる時間を指していた。

「早いな、時間か…」

少し切なげに呟いた翔さんは、私の腰を掴み、さっきまでとはまるで比べ物にならないくらいに激しく、欲望のままに私を突き上げた。

『ん、あぁあッ』

「ッ…ったく、12時までに帰さないといけないって、どこの童話のお姫様だよ。」

『翔さん、あッ、翔さん…やぁあッ、イクッ、』

「このままずっと、莉子を抱いてたい。けど、今日はもう終わりな。」

『イっちゃ…イッちゃう…あぁっ』

激しい律動に、呆気なく達してしまった。

もうすぐこの時間が終わってしまう、

帰りたくない…離れたくない…

霞む視界に、ぼんやりと映る翔さんの逞しい体。

胸の高鳴りが収まらない。

『ハァ、ハァ、翔さん…翔さん、』

達したばかりで力の入らない体で、大きな背中に腕を回し、何度も名前を呼んではキスをせがんだ。

「莉子のナカ、きつッ…俺も、イクよ…」

ガクガクと絶頂に震える私の体を抱きしめ、唇を重ねながら、私を追うように翔さんも果てた。

残された時間を惜しむように、何も身に纏わないままの姿で抱きしめ合う。

お互いの体温を直に感じながら。

「また来週、金曜日に」

旦那のいる身でこんなこと。

イケナイ。分かってる。

いつか罰が当たるかもしれない、それでもいい。

だって…、

『また来週ね』

もう私は、あなたの快楽無しでは生きていけないのだから…。

-FIN-

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