揺れる移動販売車はクレープ屋さん。白い生クリームをたっぷり添えて (ページ 3)
「い、いえ。…何でもないんです。」
美月は汗びっしょりになり、頬を真っ赤に染めながらも体を起こしてスカートをなでつけ、体裁を取り繕った。
落ち着くのよ。自分に言い聞かせる。スカートの下にパンティをはいていなくても、脚の間がひくひくと痙攣していても、このお客さんにはわかりっこない。
「そうお? それなら、よかったらクレープを1枚もらえるかしら。」
「あ、はい。…ありがとうございます。何が…いいですか?」たどたどしく営業用の言葉を口にしながら、美月は習慣的にデコレーション台にクレープ生地があるのを確認した。
先ほど、佐藤が取っておいた生地が1枚置かれていた。
「そうねぇ、チョコバナナにしようかしら、イチゴもいいわねぇ…」
女性は、カウンター脇に吊るされた看板のメニューをあれこれと眺めながら、商品を決めかねていた。
美月はデコレーション用の生クリームを冷蔵庫から取り出した。白く、生々しいクリームを見ると、佐藤のペニスから出たものを連想した。脚の間がじわっと熱くなり、またしてもじんじんと疼き出した。
すると、美月の足元にしゃがんでいた佐藤が、頭をスカートの下に突っ込み、美月の両足を大きく広げ、舌を脚の間に伸ばしてきた。
舌はたくみに動き、何度も入り口のヒダの間を往復し、美月は、たまらず腰をくねらせた。やがて佐藤の指がヒダを左右に開くと、舌先は美月の体の中に侵入した。
「うっ、うう…っ」足ががくがくと震え、中腰になる。
佐藤は調子に乗って、美月の腰を自分のほうに引き寄せると、床に寝転がったまま指と舌を使って、美月の中でピストン運動を始めた。
「あ、ああっ…」美月は、必死になって声を出さないようこらえていたが、どうしても喘ぎ声が漏れてしまうのを止められなかった。
雨音がパラパラと車の屋根を叩いている。ああ、雨で良かった。きっと雨音が私の喘ぎ声を消してくれているはず…。
「やっぱりチョコバナナにするわ。」客がようやく注文を決めた。美月は急いでバナナを取ると、震える手で、置かれていたクレープ生地に載せた。
佐藤の指が3本になって、奥まで深々と押し込まれた。
美月は、衝撃で飛び跳ねようとする体をテーブルの天板をつかんで押さえつけ、残った片手で生クリームの容器を絞って生地に塗りたくった。
佐藤が、指先でクリトリスを強くつまんだ。同時に指のピストン運動が激しさを増した。
「ひっ…!」思わず、悲鳴が出そうになるのをこらえる。
下半身の疼きを無視して、急いで仕上げのチョコレート掛けを終わらせた。
はあはあと荒い息を吐きながら、クレープを手渡す美月に、お客は同情の目を向けた。
「やっぱり熱があるようね。早く帰って寝たほうがいいわよ。」
「…ありがとうございました。」震える手のひらにお客が代金を載せてくれた。お客を見送ると、代金を握りしめたまま、美月はとうとう、台の上にくず折れた。
「美月ちゃん、すごいよ。よく頑張ったね。」
佐藤がにやにやと笑いながら、美月の体の下から這い出てきた。
「佐藤さん、…いい加減にしてください。お客さんには…何とか気づかれなかったから良かったけど…、うっ…」
佐藤は、美月の体を台の上に持ち上げると、ふたたびペニスで深々と貫いた。
必死に抗議の声を上げる美月だったが、その声は弱々しくかすれて、佐藤はますます欲情した。
「いいんだよ。客がいつ来るかわからない、このスリルがたまらないだろう?」
(ああ、た、たまらない…)
美月は、もはやこらえきれず快感に身をまかせ、佐藤の動きに合わせて腰を振った。
「おおっ…やるね!」佐藤もまた歓喜の声を上げると、車は大きく揺れた。
こぬか雨の中、ひと気のなくなった公園の片隅で、移動販売車が1台、いつまでも揺れ続けていた。
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