誰もいない調理実習室―背徳感の中、快楽と快感に包まれる火照った身体 (ページ 5)

「先生……イっちゃうよ」

「イっていいぞ」

「先生…、は?」

「俺もだ。遥が可愛いから」

先生の言葉に、今度は笑う余裕なんてなかった。

がっちりと腰を掴まれて、叩きつけるように欲望をぶつけられる。

「あっ、あっ……あああ!!」

「うっ…!」

絶頂の波は、ソレを引き抜かれた刺激でやってきた。

お腹の上にかけられた体液。

二人ともイったんだ……なんだか嬉しい。

ぼうっとした頭で天井を眺めながら、先生がソコを綺麗にし終わるのを待っていた。

「先生ってば……がっつき過ぎだよ」

「制服姿にエプロンなんて反則だ」

「そりゃ、料理部だから」

「だからって、一人で残っているなんて無防備だぞ」

「部長は忙しいから、部活が終わってからもやることがあるの……あ、ねえ」

「なんだ?」

「ひょっとして、新妻みたいに見えて、だからムラっとしちゃったとか?」

濡らしたタオルで太股を拭いてくれていた先生の手が、ぴたりと止まった。

「もしかして図星?」

「……だったら何だ」

見れば、先生の耳がほんのりと赤い。

「先生」

「……なんだ」

「またこの格好で、してもいいよ」

照れ隠しに先生から返ってきたのは、深いのに優しいキスだった。

-FIN-

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