その手が、唇が、官能を掻き立てるから。理性をなくした路地裏での話 (ページ 9)

ハッハッ・・と、二人の息遣いが絡まり合う。

「クソッ・・こっちが先に逝きそうだ」

貴史が笑う。朱理は小刻みに体を震わせ、もはや何も聞こえていないようだ。

「アァァッ・・凄いの・・感じるぅぅ・・」

朱理がぐいっと自分の腰を貴史に擦り付けてくる。

「朱理、いいぞ。俺も感じる・・お前の。吸い付いてる・・ヤバイな」

「アッアッ・・ハアァァんッ」

朱理の声を抑えるように彼女の口をその指で塞ぎ、貴史が言った。

「逝くぞ」

朱理が虚ろな瞳で頷く。

「アァァッ・・逝っちゃぅ・・逝くぅ!・・こんなの、はじ・・めて・・!」

ドクン、と貴史のモノが脈打ち、爆発する寸前で、彼は自分のモノを引き抜いた。

白い液体が、激しく飛び散り、彼女の尻から、内腿をつたって流れ落ちる。

朱理がガクン、と膝をつき、四つ這いになって震えている。

それをみただけで、貴史のモノがまた、硬くなる。

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