猫の憩いの場所に現れた不思議な青年に、愛を囁かれながらベンチの上で抱かれて (ページ 3)
「青子、……ここ濡れてて、すごい美味しい、よ」
「……ッ、ゃ、も口、離して……っ、はず、恥ずかしい、から……、ァ、はっ、ケビン、ケビン、お願い……!」
懇願の声がようやく彼の耳に届いたのか、ずるっと舌が抜けた。
その衝撃に身体が跳ね、私は脚を大きく広げられたままソファの上で喘いだ。
空の青さが目に眩しい。
ケビンは目を細めながら手の甲で口を拭い、顔を上げて嬉しそうに笑った。
頬を撫でる風が心地いい。
「愛してる、青子、……いつかでいいから、僕とのこと、思い出して」
優しい声でうっとりと告げながら、ケビンは上体を持ち上げてのし掛かり、私の脚をさらに開かせた。
貫かれる予感に全身が熱くなって秘部がさらに濡れる。
頬、あご先にキスを落とし、まるで猫のように自分の唇を舐めたケビンが私の顔を愛おしげに見つめた。
「青子……、ぁ、ん、……ッ」
「ゃ、ケビン、あぁ、ぁッ、入る……、待って、入っちゃう……!」
期待に疼く秘部を大きく開き、ケビンがゆっくりと身体の中に入ってきた。
私のぬめりを纏うように幾度も出入りさせ、引き攣った感触がなくなるなり、じわっとすべての体重を掛けてくる。
太い切っ先が身体を開いていく強烈な愉悦に頭の中が真っ白になった。
「すご、ぃ、中、熱くて……ッ、あぁ、これが青子の、熱、なんだね……、もっと、もっと奥、入らせて……?」
「あぁ、ケビン、ケビン……、ぃ、は、ァッ、ケビン……!」
ケビンの性器は端正な顔にそぐわず長かった。
終わったと思って身体の力を抜くなりさらに奥まで入り込まれ、私は息も絶え絶えに悶えながらケビンの腕を掴んだ。
身体の中で丁寧に動く性器があまりにも気持ちよくて、求めた身体が自然ときつく締め付けてしまう。
「あぁ、ァッ、ケビン、……ゃだ、こんな、こんなの、初めて、すご、ぃ、……はぁ、アッ、も、待って、まだ、まだ入る……ッ。いゃ、だ、もう、お願い……、うご、動いて……!」
「あぁ、青子、……泣く君も可愛い」
耳元で愛してると囁き、ケビンはいきなり激しく動き出す。
ずるっと切っ先を引き抜いたかと思うと奥まで強かに突き入れ、切っ先でぐちゃぐちゃと掻き回して顔中に温かなキスを落とす。
猫のように擦り付けられる頬の心地よさに陶然となったのも一瞬で、嵐のように揺さぶられる強い法悦にすべてが白んでいく。
「アァ、ゃ、ケビン、はげ、激しい……ッ、待って、ケビン、ケビン、ぃや、気持ち、いい、すごい……、これ、ゃっ、こんな、知らない……ッ、あぁ、アッ、ケビン……!」
「青子、青子、すっごい、締め付け、てる、よ、こんなに、こんなにも熱いなんて、知らなか、った……、中に、中、出しても、いい?君の中に出して、僕を感じてほしい……っ」
「出して、ぐちゃぐちゃになる、くらい、出して……!」
「青子……っ!」
さらにのし掛かり、私をぎゅっと抱き締めたケビンが秘部の奥まで入り込み、ぶるっと身を震わせる。
全身に広がった愉悦が腰の奥でも弾け、私は身をわななかせながら彼を強くきつく締め付けた。
「あぁ、……本当に夢、みたいだ」
囁いたケビンが顔中にキスしながら蕩けた笑みを浮かべる。
身体の奥に広がった熱を感じながら青空を見上げ、私はのし掛かるケビンの頬をそっと撫でた。
「ケビン……」
青みを帯びた黒い瞳の中で、瞳孔がすっと縦に割れる。
まるで猫のように。
「あなた、何者、なの?」
「……いつかわかるよ。君だけを愛している、青子」
にこっと笑った彼の笑顔はとても素敵だった。
後日、私は通りがかった二軒隣の家で、塀の上から私を見ている猫に気が付いた。
ケビンだ。
猫の目はあの日の青年のように不思議な色をしていた。
私がそっと名を呼ぶと、ケビンは嬉しげにくるくるとのどを鳴らして優しく尻尾を震わせた。
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