猫の憩いの場所に現れた不思議な青年に、愛を囁かれながらベンチの上で抱かれて (ページ 2)
「ずっと前から君を食べてしまいたかった。やっと君に触れられる、大好きな君を抱き締められる、……あぁ、青子、大好きだ」
「……――」
これは変だ、何かがおかしいとわかっていても、好きだ、と囁くケビンの声が本気であることがわかって、私はどうしていいかわからなくなった。
知らない男に外で押し倒されている、その状況は理解しているが、彼の真摯な声が抵抗を奪っていく。
「……ケビン」
戸惑いながら名を呼ぶと、彼はちょっと切なげに笑い、ちゅっと鼻先にキスをした。
「これは夢だよ。……君を愛しすぎた猫が見た、儚い夢だ」
君は夢に酔えばいい。
耳元で囁く柔らかな声に聞き入っていると、そっと瞼に触れられる。
促されるままに目を閉じると、ケビンは大好きだ、とまた繰り返した。
その唇が耳を食み、腹部に置かれた手がゆっくりと滑り、胸を服の上から掴んだ。
柔らかく押し揉まれ、耳の中まで滑り込んだ舌にびくっと肩が跳ねる。
「ンッ、ケビン……ッ」
「君を愛してる……、青子、大好きだ」
音を立てて耳の辺りを舐められ、首の後ろがざわっと粟立った。
その間にもロングスカートをたくし上げた手がひざから太ももを撫で、腰までやんわりと撫で上げていく。
その手つきはあくまでも優しく、頭を持ち上げて見つめると、彼は視線に気が付いて優しく微笑んだ。
「愛してる、青子……。大好きだ、ずっと大好きだった」
カットソーの下に手が滑り込み、ぎこちない手つきでブラのホックを外す。
その間もずっと顔中にキスしながら、好きだと囁くケビンの声はとても優しかった。
その声に聞き入っていると、首筋、鎖骨を啄んだ唇が露わにされた胸をするりと辿り、肩が跳ねた。
いつの間にかしこっていた乳首を食まれてかっと全身が熱くなる。
「ゃ、ケビン……!」
「君を傷つけたりしない、ただ君を愛させて。ただそれだけ、だから」
熱い舌が耳殻をねっとりと舐める。
そのまま猫がするようにぺろぺろと首筋まで舐められて、首の後ろから背中までぞわぞわとした熱が広がっていった。
は、と熱い息を吐くと、優しい指先が胸をゆっくりとなぞり、乳輪をくるくるとなぞられて腹の底がじわりと震える。
「……青子、好きだ、愛してる」
「ぁ、は……ッ」
太ももをするっとなぞった手が内ももに落ち、柔らかさを確かめるようにゆっくりと押し揉んだ。
その指先が下着の上から脚の奥を探って、驚きに息が詰まった。
ちゅっと乳首にキスしたケビンはまたにこりと笑い、触れるか触れないかの唇を胸からへそへ、へそから下腹へ滑らせていく。
見上げた空が青く、緑が濃い。
夏の風が暖かかった。
柔らかなキスが腹部、腰骨に落ち、温かな手の平が緩やかに下着を脱がしていく。
ケビンは肩に担いだ脚に恭しくキスして、頬ずりしながら頭を下げていった。
抱いた予感の通りに、下腹に触れた熱い息に腰が跳ねる。
高まる情感が息苦しいほどだった。
「ケビン、……ぁ、はっ、待って、やだ、それは駄目、ぁ、舐め、舐めない、で……、ぁ、やぁ!」
熱い舌が脚の付け根をゆるゆると舐め、優しく肌を啄みながら徐々に秘部へと迫っていく。
咄嗟にやだと口にしたものの、ぬめった舌の熱さに期待が高まり、下腹がじわりと濡れた。
「ん、ふ――ッ、ぁ、ぅ、ン……!」
名前しか知らない男の舌が秘部の割れ間をなぞり、ちゅっと愛らしい音をキスしてからぬるっと合間に入り込んで、あまりの衝撃に私は思わず自分の口を塞いだ。
下腹が熱くなって真白い愉悦がつま先まで走っていく。
ぬめりを味わうように舌先がぬるぬると行き来し、期待に首を振った途端にずるっと奥に入り込んで足が宙を蹴った。
「ぁ、……や、ケビン、待って、待って……、はぁ、アッ、奥、奥まで、入れ、……あぁ、やだぁ、舌、舌が、すごく熱い……!」
ぐぷっといやらしい音を立てて舌が奥までに入り込み、まるで探るように中で動いているのがわかった。
かっと背筋が熱くなって込み上がる愉悦に息が弾む。
藻掻いたかかとが彼の背中を蹴ってもケビンは気にすることなくさらに顔を寄せ、薄い唇を擦り付けながらどこか楽しげに秘部に吸い付いた。
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