気になっていたイケメンが痴漢されていた私を助けてくれたので…お礼をしようと思ったらエッチなコスプレをさせられて…

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気になっていたイケメンが痴漢されていた私を助けてくれたので…お礼をしようと思ったらエッチなコスプレをさせられて… (ページ 1)

夜、満員電車でいつものように揺られていた美穂。
今日は電車が遅れているせいかいつもより人が多い。
周りは人でぎゅうぎゅう詰めで、身動きも取れない状態だった。そんな中、ふいに誰かの手が美穂の背中に触れてきた。
その手は明らかにわざと美穂のお尻を触っていて、美穂は驚きと恐怖で身体が固まってしまった。

そのとき、美穂のすぐ隣にいた男の人が美穂を見て、すっと腕を伸ばした。

「大丈夫?」

と彼が小声で聞いてくれる。見上げるとシルクのようなサラサラした金髪が目に入る。

あ、いつも朝の通勤電車で一緒になるイケメンさんだ。
と美穂は思った。彼の表情は落ち着いていて、頼りがいのある雰囲気があった。実際彼は痴漢をサクッと捕まえ駅員さんに引き渡した。

そして、警察への対応なども美穂と一緒に付き添ってくれた。

全ての対応が終わるとイケメンはじゃあと帰ろうとするので、美穂は勇気を出して彼に話しかけた。

「本当にありがとうございます!助かりました」

美穂はこのイケメンのことが密かに気になっていた。
毎朝、早起きししっかりメイクをして彼と同じ電車に乗る。そして、いつも向かいの席に座り、本を読むふりをして彼のことをチラチラと見ていた。

風になびくたびに光を帯び、品のある輝きを放った金髪は彼の日本人離れした顔によくあっていて、ガラの悪さを全く感じない。
色素の薄い二重の目は吸い込まれそうなほど綺麗でうっとりする。
ずっと話してみたかった。こうして話すチャンスが巡ってくるなんて…美穂は少しドキドキしていた。

「お礼がしたいんですけど、何かさせていただけませんか?」

美穂は精一杯の気持ちを込めてお願いした。
でも、彼はにっこりと微笑んで

「本当にいいですよ、気にしないで」

と軽く首を振るだけだった。

その言葉と優しい表情に、美穂はまたドキッとした。彼のさりげない優しさに触れ、好きな気持ちはますます強くなっていくのを感じた。

「でも、こんなに付き合ってもらって何か申し訳なくって…あ、もしよかったら近くにとても美味しい焼き菓子屋さんがあるので――」

「いや、お菓子はあんまり食べないので、それに物なんていらないですよ」

彼は薄く微笑んだあと、少し真顔になり、

「でも頼みたいことがあって…」

「なんでしょうか?私にできることがあればなんでもおっしゃってください!」

今思えばこの言葉が引き金になったのだろう。
この日の夜は美穂にとって忘れられない日となってしまった。

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ひらもまの

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