同窓会へ行こうとした私を、嫉妬に駆られた夫が熱く抱きしめてきて…
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同窓会へ行こうとした私を、嫉妬に駆られた夫が熱く抱きしめてきて… (ページ 1)
「ねぇ。ちょっと背中、空きすぎじゃない?」
「は? 何?」
今から3時間後に、高校時代の同窓会が始まる。
自宅から会場まで電車で1時間とちょっと。メイクには最低1時間はかかる。ついさっきまで服選びに苦戦していたせいで、もう時間はギリギリだ。
「その服、背中空きすぎ」
「ええ!? さっき、『この服とあっちの青のワンピース、どっちがいい?』って聞いたら、『どっちでもいい』って言ったじゃん!」
「だって。そんなにエロいと思わなかったんだもん」
夫の不服そうな声に、私はスタンドミラーに自分の後ろ姿を写してみる。
お尻の少し上辺りが横長のひし形にオープンしているこの形は、アラフォーのどっしりしたウエストを華奢に見せてくれるので、私はとても気に入っている。
「腕も脚も出せる年齢じゃないし。肩を出すと冷えちゃうし。私にはもう、出せるのは背中しかないの!」
「別にどこも出さなくていいじゃん…」
「出せるとこは出しとかないとオバ見えしちゃうの! もう、ちょっと黙ってて」
強めに言うと、和智はあからさまに不満げに唇を尖らせながらも、黙ってベッドに仰向けに転がった。
ちょっときつく言いすぎたかな、と思うけど、ご機嫌取りする余裕はない。
たっぷり1時間以上かけてメイクを終わらせてから、髪をアップにし、拡大鏡で仕上がりをチェックする。
「よし! じゃあ、そろそろ行ってきま…きゃっ」
時計を見て、慌てて立ち上がろうとすると、すぐ後ろに和智が立っていた。
不可抗力で私の頭と和智の胸がぶつかってしまった。
「なんでそんなところに立ってるの!? ヘアセットが乱れちゃうじゃない」
「ねぇ、本当にそれで出かけるの?」
苦情を言うと、和智は逆に私の腰を捕らえて抱き寄せてきた。
ちゅ、と耳の下辺りでリップ音がなる。
私の腰に、ゾク、とした甘い快感が走った。
「ちょ…っとやめて。もう時間がないんだってば」
私は和智の腕を引き剥がそうとするけど、和智の力が強くてピクリともしない。
「離して」
「…だって…なんだろ…」
和智が低い声で何かを呟く。
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