10年以上ただの友達だった男友達との熱いキスと秘密の夜中の時間 (ページ 2)
「「かんぱ〜い!!」」
そして私たちはお決まりのメンバーで二次会へ。
「同窓会も楽しかったけど結局これが1番落ち着くな。」
「それなーー」
しょっちゅう会っているので話題が尽きそうなものだが、いつ会っても話が尽きる事がない。
「てかさっきコイツ告白されてたんだけど!」
「いや昔の話でしょ」
「まんざらでもないですみたいな顔してたぞ」
「うっさいわ!」
カズトはいつもちょっと私をいじってくる。
その度に「うっさいわ!」って返すというのが最早お決まり。
「そのピアス可愛いね!!」
「ありがとう〜♡彼氏がくれたんだ!」
そんな話からなんとなく恋バナに。
まぁ私は…彼氏と長いことレスで、それがきっかけで別れをぼんやり考えているところだったり…
しかも私がレスられ側。
あまりに悩みすぎて、心が少しすり減っていた。
ただ、流石にレスの話は、というのと自分がレスられ側なのが恥ずかしくてこのメンバーにも相談したことは無かった。
*****
「てかさ、俺セックスレスなんだよね」
いつもの如くの下ネタから、カズトが突然そんな事を言った。
「え〜そうなんだ、いつくらいから?」
茶化したり変に驚いたりせずに自然に話を聞く雰囲気になるのも、この6人の良いところ。
「んでたぶん彼女も他に男いてさ。だからそろそろ終わりかなぁなんて思ってるところ」
いつもお調子者のカズトがこんな寂しそうな顔するのは初めて見た。
「20代でまさかレスられるとは思わなかったぜ!しかもこのモテ街道まっしぐらだった俺が!!」
「茶化さなくていいよ」
つい口からそんな言葉が出た。
「辛くない?たかが、って思っても大事な事だし、だんだん心しんでいかない?」
ぽつりぽつりとそんな言葉が口からついて出た。
「美香どうした…?」
話しながら涙が滲んでしまい、みんなが心配そうにこっちを見ていた。
「いやぁ…私も実は同じ事で悩んでてさ。悩みすぎてハゲそう〜なんつって」
「いやお前こそ茶化さなくていいぞ」
そんなみんなの優しい言葉に涙が流れてきてしまい、実は長い事レスな事、それをきっかけに別れを考えていること、あまりに悩んで心がすり減っていること…なんかを話した。
遮ることなくみんな聞いてくれ、背中をさすってくれた。
「こんな可愛い子が居て抱かないって意味わかんねーけどな!」
「えへへ…ありがとう(泣)」
そんな風に言ってくれたり、みんなのおかげで胸のつかえが少し取れた気がした。
どうしたらいいかねぇ…なんて真剣に考えてくれたり、他の子も 実はこんな事で悩んでて… なんて打ち明けてくれたり、それぞれが何か抱えている事をしれて、そして話を聞いたりして。
いつも通り楽しく、そしていつもより少し温かい雰囲気で飲み会はお開きになった。
「コイツまた帰り道で泣くかもしんないから俺送ってくわ!」
「カズト頼んだよ!ちゃんと送り届けてあげて!美香またすぐお茶でもいこーね!」
帰る方向は全然違うのにカズトが一緒に帰ってくれた。
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