怒りに任せて言い放った言葉で、いつも飄々としている彼が豹変!?イきっぱなしのまま止まらない濃厚えっちで責め立てられて…! (ページ 3)
「…怒ってる?」
ベッドで動けないままむくれる私を後ろから抱きしめながら、ヒオリさんが問いかけてくる。
「…怒ってるけど、怒ってない」
「どっちよ」
「今回のことには怒ってない。私も言っちゃだめなこと言っちゃったし。…でも、…職場の女の子に思わせぶりな態度とるのは、やめてほしい」
そう告げると、ヒオリさんは少し驚いたような声を出した。
「それ嫉妬?ミフユちゃんって嫉妬すんの?」
「そりゃそうだよ。ヒオリさん格好良いし、モテるし…」
「あぁ、そう…」
「…何?面倒だって思った?」
「違う違う!…ただ、その…嬉しくて…」
「へ」
間抜けな声を出しながら痛む体も気にせずヒオリさんの方を見ると、ヒオリさんの顔は真っ赤に染まっていて。
「…あんま見ないで」
「え、やだ」
「も〜…」
ヒオリさんは恥ずかしそうにしながら、しかし職場の女の子たちにああいう態度を取っている理由を話してくれた。
昔ハッキリと好意を断ったら、逆恨みされてストーカー被害に遭い、警察沙汰にまで発展したこと。
それ以来あえて誰にでも軽口を叩いて、一方的に向けられる好意もそれとなく遠ざけるようになったこと。
…よくよく思い返してみれば、それとなくお礼を断るような言い回しをしていたり、突然お礼を渡されたら次からは断れるような言葉選びをしながら受け取っていた、ような。
「でも、ミフユちゃんが嫌ならやめるよ。すぐには難しいかもしれないけど、色々考えて頑張るから。…だから、お願いだから、嘘でも他の男と遊ぶとか言わないで」
「…うん。私も、ヒオリさんの事情も聞かずに嫌なこと言ってごめんなさい。もう言わないね」
その言葉に安心したようにほっと息を吐くヒオリさんに、私は言葉を続けた。
「それと…女の子の好意の断り方について、私にいい考えがあるんだけど」
「え!何!?」
「…えと、その…」
「?」
「あの、……ひ、左手の薬指に…指輪、つけるとか…?」
「…へ」
二人で茹でダコのような顔になった後、結局私は「そういうのは俺から言わせてよ」とふくれられてしまったのだった。
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