寂しがり屋の彼のために、一日中おうちでイチャラブえっちをする話 (ページ 3)
勇士くんはとても寂しがり屋だ。
離れている間のメッセージは頻繁にくるし、夜はちょっとでも声を聞きたいとすぐに電話をかけてくる。
もちろん仕事で疲れている時は遠慮してくれるけど、基本は何かしら私とつながりを持っていたいとメッセージをくれる。
早く同棲をしてあげた方がいいんだろうけど、私の仕事の都合上、なかなか踏み切れない。
大学生時代に友人の紹介で知り合い、付き合い始めてから私はずっと勇士くんを寂しがらせている。
だからせめてもの罪滅ぼしとして、たまに勇士くんの我儘を聞いているのだ。
一日中家にこもって、勇士くんの望むようにえっちをするという、我儘を。
でも――……。
「さ、さすがに…も…むりぃ…」
浴室で一回、寝室に入ってから三回、勇士くんの愛を受け止めた私は、もうへとへとだった。
身体は快感を受けすぎてずっとビクビクしているし、絶頂しすぎて頭もぼんやりするし、喘ぎすぎて喉も掠れている。
そんな私の様子を見て、勇士くんも一旦スキンの袋を破くのをやめてくれた。
「そうだね、一回休憩にしよっか。水、持ってくるね」
一度キッチンへいき、水を入れてきてくれた勇士くんに背中を支えて起こしてもらい、水を飲む。
水が身体の中を通っていくのがよくわかる。コップの中身を飲み切ると、勇士君はキッチンへ戻り、自分も飲んでからこちらへと戻ってきた。
二人でシングルベッドの上で寝転び、向かい合う。
私は勇士くんの腕の中にすっぽりと収まり、汗が乾いてひんやりとした胸板に寄り添った。
「激しくしちゃってごめんね? 感じてる美奈が可愛くて、止められなくなっちゃった」
あまり申し訳なく思っていなさそうな声色で、勇士くんは言う。
ちゅ、ちゅ、と頭の上にキスを落とされる感覚がして、顔を上げると額にもキスを落とされた。
「ううん…私が休み取れなくて、こんなに待たせちゃったから…寂しかったよね?」
「そりゃあ寂しかったけど…仕事があるからね、仕方ないよ」
「うん…ごめんね」
「謝らないで。会えない分、こうして会えた時がとっても嬉しいし…それに」
すり、と何かを探るような勇士くんの手が、私のお尻に伸びてくる。
まだ快感が抜けきっていない私は、甘い声を出してしまった。
「会えない時間を埋めるようなえっちが、すごい気持ちいいし?」
囁きながら、勇士くんは私の身体を撫でまわす。
実のところ、私も同じ気持ちだ。
こんなに激しく求められて、嫌な気はしない。
むしろここまで深く愛されて、嫌になる女なんているのだろうか。
「私も…んっ…気持ちいいよ…」
「じゃあさ、最後に一回…いい?」
私の返事を、勇士くんは目を見ながら待っている。
期待のこもっているような、でもやめてもいいよとも言っているような優しい目。
ここで強引に迫らないのが、勇士くんの好きなところでもある。
でも、私の答えは決まっていた。
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