優しすぎる彼氏を嫉妬させたかっただけなのに、執着を感じる激しいえっちで気絶するまで愛されちゃって!? (ページ 4)
「ということでして、その、本当にすみませんでした…!!」
目が覚めてすぐ、私に温かいココアを持ってきてくれたヒロくんに全裸で全ての事情を説明しベッドの上で土下座を繰り出す。
正直ヒロくんの顔を見るのが怖いのもあって全力で額をぐりぐりとベッドに埋めているのだが、ヒロくんは何も言ってくれないので私の謝罪をどうとらえているのかさっぱりわからない。
と、不意にヒロくんがベッドから降りる気配がした。
やばい。これ、呆れて部屋から出ていこうとしてるんじゃ…!!
そう考えた私が焦りながら顔を上げると、そこには──
「へ?」
──床で私に向かって土下座をするヒロくんがいた。
「ヒロくん!?」
「大変申し訳ございませんでした…!!」
「ヒロくん!!?」
「アキちゃんの言い分を何も聞かずにあんな、あんな…!! いっそ殺してくれ!!!」
「ヒロくん落ち着いて!? 絶対今回悪いの私だから!!」
「いや責任を取って腹を切るから!!」
「いらないいらないそんな武士みたいな責任の取り方いらない!!」
「大丈夫アキちゃんの手は煩わせないよ!!」
「何が大丈夫なの!!?」
そうして説得を試みること十数分。
ヒロくんはようやく落ち着いてくれたが、今度は「ごめんね」と繰り返しながら私を甘やかすモードに突入してしまった。
「ごめんね…ごめんね…」
「だから私が悪いんだから気にしてないってば」
「でも、でも…!」
「…そこまで言うなら、お詫びに一つお願いきいてくれる?」
「!! 何!?」
至って真剣な表情で私の方を見つめるヒロくんの耳元で、私はぽつりと呟いた。
「たまにはああやって、がっつくみたいにしてほしいな」
「…え?」
驚いたような表情のヒロくんが何か言う前に、私は一つキスをするのだった。
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