引っ越して数日。あいさつ回りをしてから周囲が少し変?ある日住人のイケメンが… (ページ 3)

家に入れてはみたものの、やはり会話はない。

コーヒーを淹れる間、必死に話題を考える。

すると、遊佐のほうから話を振ってきた。

「旦那さんとは、いつ知り合ったんです?」

「中学の時です。学生結婚ってやつですね。…遊佐さんは、一人暮らしですか?」

「ええ。仕事用に部屋を借りてまして。このマンションのほかに、もう一つ借りてるところがあるんです」

「へえ、すごい!在宅仕事なんて、うらやましいです。何をされてるんですか?」

そう言って、遊佐のおかげで少しずつ打ち解けることができた柚菜。

しかし、遊佐には少し違和感を感じていた。

柚菜がしゃがんだり、何かをしたりしていると、少しソワソワしだすのだ。

なんだろう、自分に何かついているのかな、と思いながらも、会話を続ける。

「新婚さんですから、とても仲がよさそうですね」

「まあ、それなりに。でも、10年以上も一緒にいると、さすがに見飽きてきますけどね、あはは」

しかし、遊佐の違和感の正体は、柚菜にも悪いところがあったのだ。

遊佐は、飲み終わったコーヒーカップを片づけようと席を立った時だった。

「あっ、いいですよ!私、片付けるので!ゆっくりしてください」

「…ありがとう」

しかし、遊佐の理性はそこでプツン、と音を立てて切れるのだった。

カップをシンクに戻した時、遊佐は柚菜の身体を抱きしめる。

「きゃ…!?遊佐さん、何を…」

「あなたはなんて無防備なんだ。…下着もつけていない時に、知り合ったばかりの男を家に上げるなんて」

「あ…や、そ、それは…ひゃんっ!?」

遊佐は、無意識に柚菜の乳房を揉み上げる。吸い付くような肌触りに、思わず遊佐の下半身も熱を帯びてしまう。

「こんなの、誘ってるとしか思えない。…もしかして、こうしてほしかった?」

「ち、ちが…っ、あ♡そこ…だめ♡」

「違うって言う割に、ココはこんなに固くなってますが…どう説明するつもりですか?」

「あ…やめ…っ♡ダメ、なの…っ」

旦那以外の男の手の感触。

初めて味わった別の男の手は、ごつごつとしていて、快感がいつもよりも研ぎ澄まされるようだった。

旦那は、どちらかというと華奢な方で、指も細く女性に近い体型だった。

それがあるからこそ、遊佐と旦那を比べてしまう。こんなにも、違いがあるなんて。

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