親を助けるために78歳の老人に差し出された20歳の美しき旧家の令嬢。 (ページ 3)

 狂乱の宴がない晩も当主は書斎に環を呼びつけ、ロッキングチェアに座る自分の膝の上に座らせていた。

 ワンピースの裾は捲られ、老人に背中を預けるようにしたまま、環は両足を開いていた。

 ゆらゆらと揺れながら、環はバイブで壺を掻き回されていた。

「ほう、ビショビショじゃな」

「あ、あなた、きょ、今日はお休みに…ああ、んん、ならないと」

 この家の女中は老人のいいなりで、既に環には夕食後に媚薬入りの紅茶が出されていた。

「だめ…もう、堪忍して、堪忍してください」

「その割には腰を使っておるではないか」

「そんなこと…」

 むずむずと揺れる尻に、長らく不能であった筈の老人の逸物が触れた。手で触れると、もうはち切れんばかりにいきり勃っている。

*****

「失礼致します」

 そこへ、真人が情事の後に使うためのおしぼりや飲料水を手に入ってきた。

「環様、お体に触りませぬように」

 いつもなら空気に徹する筈の真人が妙なことを言うと環が顔を上げると、真人が意味深な目配せをした。

 その目線の先には、老人が飲んでいた飲みかけのブランデーがある。

 環は理解した。

 真人は、環がいつも飲まされている強力な媚薬を、老人に飲ませたのだ。心疾患を持つこの年寄りには命取りになる。

 真人が出て行った後、環は当主の着物をまくり、逸物を取り出すなり、その上にズブリと跨って中に沈めた。

「お、おいおい、環、そんなにしては…」

「一度くらい、まともに抱いてみせてくださいましな…」

 いつも大勢の前でされるように、大胆に腰を振り、散々に自分の中で老人の逸物を煽る。

 膝の上で激しく腰を動かされ、当主は息を乱し、ロッキングチェアの揺れに合わせて腰を突き上げ始めた。

 それはもう、哀れなほどに若い女の体にむしゃぶりつく、餓鬼の様相であった。

「環、環、だめじゃ、わしは、お、お、おう…」

「よろしくてよ、よろしくてよ…早くしてくださいまし、さぁ! 」

 環は床に下りて手を付き、腰を突き出して当主を誘った。

「う、おう…環」

 床に膝をつき、老人は激しく後ろから環を突いた。本能に抗えぬとばかりに、咆哮を上げ、脂汗を垂らし、腰の筋肉が断裂しそうな程に律動を繰り返した。

「いいぁぁぁ、やぁぁ、あああん、いいのぉぉぉぉ」

「たまきぃぃぃ! ぐふうっ」

 環が達する直前、先に放出した当主が、真っ赤な顔をして床に転がった。

「環様」

 駆け込んできた真人が、息も絶え絶えの老人が胸を押さえて転がる姿を見下ろした。

「環様、もう一押しでございます」

 そして、声も上げられず宙に手を伸ばして助けを求める当主の前で、真人は四つん這いのままの環を後ろから貫いた。

「え、真人…」

 理解が追いつかない環をよそに、貫いた真人は、不慣れな彼の愛撫とは雲泥の、激しく、それでいて的確に環の好きな場所を刺激する律動を始めた。

「あ、ああ、真人、あなたどうして…いい、ああっ、昨日と全然、違うっ」

「環様が弄ばれる様を、いつも悔しい思いで見ておりました。見られるの、お好きですよね、本当は」

「え…あんっ」

「いつもはお体を慮って、思い切り抱いて差し上げられなかった…しかしもう、この爺に虐げられることはありません。環様は私だけのものです、私だけの」

 真人は環の背中から手を回して乳房を鷲掴みにし、指の先で乳首を刺激しながら腰を使った。それも前後ではなく、円を描くように掻き回し、ぬちゃぬちゃと水音を立てて環の湿原を満たした。

「ああああっ、何という…いいっ、あああっ、真人、あああんっっあんっ、んはぁぁっ」

 媚薬を飲んでいない環だが、真人の人が変わったような激しい動きに、口角から涎を飛ばし、目を澱ませて色欲に歪んだ表情で悲鳴を上げた。

「環様、ああ、なんといやらしい…旦那様に、このクソジジイにしっかり見ていただくのです、さぁっ」

「いやよぉぉ、んんっ、ああんっ、奥、奥よぉ、突いて、そう、もっとぉぉぉぉ! あああっっ」

 正に獣の如く交わって咆哮をあげる若い二人を見ながら、老人は胸を押さえたまま、気絶した。

 

*****

「ああ、いいわっ、真人の、素敵よ…ああんっ」

「私の環様…」

 環は女主人として洋館に君臨した。

 そして執事の真人に命ぜられるままに一糸まとわぬ姿で広大な庭を闊歩し、陽の光の中で、環は真人に抱かれるのであった。

 

-FIN-

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