メガネ地味子な私。でも痴漢されて感じているところを上司に見られ… (ページ 2)

 会社の部署でも、私のような隠キャな地味子は居るか居ないかわからないくらいの存在のはずだ。

「美和、ちょっと」

 それなのに、今日に限って課長が頻繁に私を呼ぶ。

 長身でメガネの似合う小顔のイケメン。課には私と同じ苗字の人が他にもいるので、区別するために一番年下の私を下の名前で呼んでくれる。

 それがまた密かに嬉しくて、あの素敵な声を聞くだけでも 芯が震えて仕方がない。

 とてもそんな素振り、恥ずかしくて見せられないけれど…。

「はい」

 課長のデスクに行くと、課長はデータが間違っているから直せとファイルを差し出した。

 そのファイルの角が、私の恥丘に当たった。

「あ…」

 いけない、こんなところで、それも課長の前で…。

 もぞもぞと膝を合わせ、私は黙ってファィルを受け取り、そそくさと自分のデスクに戻った。

「おい、美和、大丈夫か、顔色悪いぞ」

 ああもう、その低音美声で名を呼ばないで、もう無理無理無理無理…がまんできないっ。

 私は立ち上がってトイレへとダッシュした。

*****

 トイレに駆け込み、私は便座に座って思い切り足を広げ、二本の指をアソコに突っ込んだ。

「くぅ、んんっ…」

 こんな声、聞かれたりしたら、何を言われるか…でも、我慢できなくて、中指と人差し指を根元まで突っ込んで、グチャグチャとめちゃくちゃに掻き回した。

 ああもう…私、死んじゃう…っ!

 腰をへこへこと上下させて便座にガンガン落とし、ハンカチを食いしばって声を堪えた。

「んんんんっ! うっうぅぅ」

 ブシャーっとドアに向かって潮を吹き、腰を宙に浮かせたまま、私は痙攣した。

「ハァッ、ハァッ…」

 ああもう…こんな体、恥ずかしくて嫌。

 触られるだけでいやらしく反応してしまうこの体のせいで、私はいつも一人で背中を丸めるようにして、人と関わらないようにして生きてきた。

 そうよ、会社では地味に、目立たず生きていきたいの…お給料をちゃんと頂いて、静かに暮らしていけたらそれで十分なの。

 憧れの課長に下の名前を呼んでもらえるだけで、後は何も望まない、いえ望めない。

 こんな私だもの…。

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