一人で残業をする32歳のクリスマス、年下のイケメン君にオナニーを見られてしまって…。 (ページ 4)

「クリスマスの相手が私じゃ、悪いみたい」

 あの後も三回戦くらいオフィスでいたしまくって、無事にクライアントにデータも送り終え、私たちは空腹に耐えかねて会社近くの居酒屋に駆け込んだ。

 まだ、体のムズムズが取れない。でも、イライラとのコラボではない。これはもう満足のムズムズ…思い出しただけでムズムズ、悠太の逞しい体が欲しくてムズムズ…。

「亜弓さんさ、いつも仕事人間で気付かなかったと思うけど…俺、何回か口説いたんだけどな」

「え…」

「鈍すぎ。食事に誘っても俺のこと子供扱いでさ……でも、俺が大人だって、わかったよねぇ」

 それはもう…立派なモノと立派な技術をお持ちで。 

「ハッキリ言わなきゃわかんないよ、もう、最近の若いモンは…」

「ババ臭いこと言うなよ。さっきはあんなに可愛くてエロかったのに」

 テーブルの下で、悠太が靴を脱いで足の指を私の股に伸ばしてきた。あ、ちょっと…。

「悠太っ」

「亜弓さん、俺、今日はずっと一緒にいたい」

 悠太の足の指で弄られて、私はもう、ジュンと濡れていた。

「今日、だけでも、いい」

 テーブルの上に置かれた悠太の手に、私は自分の手を重ねた。

「甘えちゃ、ダメかな…悠太のそばで」

 すると、悠太が伝票を手に立ち上がった。

「もうこの先ずっと離す気ないけど、いいよね」

 ああもう、おばさん酔わせてどうするの、なんて台詞も出てこない程に体の芯が疼いて、私は立ち上がって悠太にしがみついた。

「行くよ、亜弓」

「うん」

 32歳のクリスマスプレゼントは、年下のイケメン君。

 泣きたいくらいに神様に感謝して、潮風が吹き付けるベイエリアのビル群の中を、私は悠太の腕にしっかりと体を寄せて歩いたのだった。

-FIN-

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