今夜は一度抱かれたはずなのに、身体の熱が引かなくておねだりをしてしまった私 (ページ 2)
私は意を決して、凛のシャツの裾を握った。そうしてくい、と小さく引っ張る。凛は驚きながらも私の手を振り払うことはしなかった。
「あ、あの」
「うん」
「できれば引かないで聞いてもらえると、うれしい…んだけど…」
だんだん声が小さくなっていく私に穏やかな目を向けて、凛は視線だけで言葉の先を促した。
リビングにはこちらの気持ちなんてお構いなしに、やたら明るいバラエティ番組の音声だけが空回りしてるみたいに流れている。
*****
「あっ、あ…ん、んぅ」
「ん…朝陽、身体平気?」
「はぁ…ん、ぁ、っんん、だいじょうぶ、だいじょぶだから……」
「…気持ちいい?」
ささやくように、耳元で低く聞かれて、私はこくこくとうなずいた。
――もっと凛に触ってほしい。
そんな私のお願いを聞いて、凛は最初こそ驚いたように目を見開いたけれど、適当にあしらったりしなかった。茶化すこともはぐらかすこともせずに、ちゃんと私の言葉を聞いてくれた。
それで、さすがにこれ以上身体を繋げるのは私のほうに負担がかかってしまうからと凛が言って、それで。
「やっ、ぁん、は、あっ…ぁ」
「すっげえとろとろ」
「ゃ…っ言わないで」
すっかりとろけた蜜壺に、凛の男の人にしてはすらりと長い二本の指が出入りしている。ぐちゅぐちゅとひっきりなしに上がる水音が自分のそこから鳴っていると思うと恥ずかしくてたまらない。
快感に震え、力の入らなくなった身体を私は凛にあずけていた。
凛はソファの上で私の身体を後ろから抱きかかえるようにして、指でぬかるんだそこを愛撫している。
舌で気持ちよくしてもいいんだけど、と凛がさらっと言うものだから、さすがにそれは慌てて断ってしまった。舐められるのは恥ずかしくてさすがに耐えられない。
「気持ちよさそー…ずっと指締め付けてくんのわかる?」
「ひゃっ、あ…っ、ぁ、ん、指速くしちゃやだぁ…」
「えー? くちゅくちゅってしないとイケないでしょ?」
「やぁあんっ! あっぁ、あんっ、だめ、だめぇ…! はや、はやいよぉ…っ、ぁ、そんなにくちゅくちゅってしないでぇ…!」
気持ちよくてだめになってしまうところを、凛の指が何度も擦り上げる。
中からとろとろと愛液がこぼれ出して、指が出入りするたびにお尻のほうまで伝っていくのがわかった。
凛の服もソファも汚れちゃうと思うのに、ぞくぞくと駆け巡る快感に震えて、あっという間にそんなこと頭からかき消えてしまう。
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