会社の後輩チャラ男とワンナイトラブしたら相性最高すぎて離れられなくなった… (ページ 2)

「あれ? え? なに、まって…」
「あ、気付いちゃいました?」
「気付くって…きゃあ! いつの間に…」

そう、気付けば下着姿だった。
なんでこうなったかは覚えてない。
慌てふためく私に海斗が言った。

「先輩、帰ってくるなりベッドにダイブしていきなり脱ぎ始めたんですよ」
「うそ…」
「で、そのまま寝ちゃったんでしばらく様子見るために居たんですけど」
「けど?」

私の顔はきっと顔面蒼白。
なんて失態を犯してしまったのかと後悔しかない。
この後に続く海斗の言葉は意外なものだった。

「下着姿の先輩が可愛くってつい…みたいな?」
「は?」
「ん?」

ベッドの上で上半身裸の海斗が満面の笑みで微笑んでくる。
私は布団で体を隠して防御壁を作ると全力で首を横に振った。

「いやいやいやいや、無理だから! 私チャラ男とは無理だから!」
「へーーーーえ? チャラ男ねぇ。それって見た目だけでしょ」
「でも噂で…」
「噂は噂であって、実際女の子とどっか行くとか見たことないでしょ」
「そりゃそうだけど…」

言い返されて何も言えなくなってしまう。
たしかに見た目はチャラいが毎日定時帰りだし、遊んでる感じはなかった。

「先輩…」
「な、に…」

じりじりと海斗がにじり寄ってきて、私の退路が壁で遮られる。

「絶対痛いことしないから、触らせて?」

見たこともない男の顔で優しく頬に触れてくる海斗に、私は不覚にもときめいてしまった。

「先輩…だめ? 絶対優しくする」

言いながら私の髪の毛を掬うと毛先にキスをした。
私は精一杯の虚勢を張った。

「この場で女を落とすには合格ラインね」
「あ、ほんと? じゃあいい? うんと優しくする」

頬に軽くキスをされただけで跳ねる私の心臓。
私は選択を誤ったかと後悔した。
仕事続きでこういうのはご無沙汰だったから、緊張が凄い。

「先輩、緊張してる?」
「…してない」
「嘘だ。なら顔見せて」
「…」

キスされて俯いた私に海斗が近づいてくる。
布団で作った防御壁もずるりと引きはがされて、身一つになる。
なかなか顔を上げない私の首筋にキスが降ってきた。

「あ…ん」
「ふふっ、先輩かわいい…首弱いんだ?」
「やだ、喋んない…で」

熱い吐息がかかるたび、背筋がぞくぞくと震える。
首筋をなぞる唇が上へと登っていき、耳朶を舐める。

「ふぁぁ…」
「先輩、感度良いね」
「うるさい…」
「ごめんごめん、キスしていい?」

改めて聞かれると木っ端恥ずかしい。
消え入る様な声で「いいよ」って言うと顎を持ち上げられ深く口づけされた。

コメント (0)

コメントを書く