敏感体質の私と絶倫すぎる同僚。互いのコンプレックスを補うように求めあう秘密の関係
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敏感体質の私と絶倫すぎる同僚。互いのコンプレックスを補うように求めあう秘密の関係 (ページ 1)
「ふぅ、あともう少し」
私は今日も最後まで残って残業をしていた。
「楓、まだ終わってないの?」
「ひゃあっ!!ちょ、ちょっと、碧!?何よ!!」
いきなり耳元で声がして、私は身体をビクンと浮かせて驚いてしまった。
振り向くと唯一の同期である碧が立っている。
「何って、そろそろ帰るから一応声かけただけ。残ってるの俺らだけだし」
「もう、耳元で急に声かけないでよ。もう少しで帰る」
「なぁ、もしかして、お前、耳とか敏感なの?」
「は、はぁ?な、なに言ってるの?」
「焦ってるってことは図星?声かけただけであんなに身体反応してたからさ」
よりによって同期にそんなことを言い当てられるなんて…。完全に図星だ。
私は誰かに開発されたわけではなく、生まれつき全身が敏感で、なるべく人に触れられないように生きてきたのだ。
「もうやめて。誰にも言わないで。気にしてるの」
恥ずかしさで私は思わず涙目になり、小声で返事をする。
「ご、ごめん!そんな気にしていると思わなくて!実はさ、俺も絶倫すぎて困ってる」
「は?なにそれ、ふふっ。急にこんなところでやめてよ」
突然告げられた同期の悩み。そして、何よりもそれを恥ずかしそうに話す碧が可愛くて思わず吹き出してしまった。
「笑うなよ。勇気を振り絞ったのに。なぁ、これから試してみる?」
「へ?」
「身体の相性ってこと。お互いコンプレックスがあるんだから、悩みがある同士でちょうどいいだろ」
「え…。本気で?」
「嫌だったらその場でやめるよ。ほら、行くぞ」
*****
本当に来てしまった…。
残業からただの成り行きで、今までただの同期だった人なのに…。
目の前のラブホだけで見られる大きなベッドが視界に入り、急に緊張してきた。
ただ、今まで隠していた敏感な自分の身体を一瞬で見抜かれたことに、私の本能が何か感じ取ったのかもしれない。
彼になら触れられても大丈夫かもって…。
「楓、こっちきて」
「う、うん…。ねぇ、恥ずかしいから、暗くして」
早速ベッドに引き込まれ、薄暗いオレンジの明かりだけが灯る中、唇と唇が触れ合った。
「んんっ、はぁ、んっ」
だんだん優しく触れ合うだけのキスから、舌を絡め、激しくなっていく。
「あっ、んん…」
やばい、キスしてるだけなのに、私、感じちゃう…!
「楓、もう感じてる?」
「はぁ、はぁ、うん…。碧…。あっ、んふぅっ」
急に上半身に電流が走ったように背筋が伸び、私はキスだけでいった。
「もしかして今軽くいった?」
「ご、ごめん…。やっぱり、私の身体、おかしいみたい」
「なんで?キスだけで感じてくれるなんて嬉しいよ。可愛い」
今まで付き合ってきた男性には、敏感すぎて変だと言われ、長続きしなかった。
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