土砂降りの休日は彼がいつもよりエッチになるから、ついお相手してしまう私 (ページ 2)

私が入口をゆっくり撫でられるのが好きだって知ってて、リヒトはそうする。クチュ……クチュって。わざと濡れた入口の音を部屋に響かせるみたいに。

「…リコは、こっちも好きだよね」

空いている右手は、ブラを床に投げ捨てた胸の、1番デリケートな部分をクリクリつまむ。柔らかい指の腹でゆるやかに乳首を撫でて…。

「あ…んっ、リヒトっ、やだあっ」
「リコが嫌じゃないって、知ってる」

やだやだって、嫌じゃないのに言うリコは可愛いね。強がりで。
全部わかられてるのが恥ずかしくて、笑うリヒトがちょっと憎くて、でも最高に好き。

チュ…チュ…と互いの唇を求め合い。
クチュクチュ…私の奥はリヒトを受け入れるために濡れる。
クリクリ、リヒトの長い指でもてあそばれる胸は、ツンと気持ち良さをアピールするみたいに立ってる。

「…リコとしたかったよ」
「わたし…もっ。リヒトとしたかった…」
「嫌じゃない?」
「やじゃ…ないよぉ…」

窓の外からはザーザー、土砂降りの音が聞こえてくる。

「ね、リコ」
「…んっ、なあ…に?」
「おちんちん、ほしい?」

ほしい。ほしいよぉ。
リヒトのおちんちん、ほしい…っ。

キスの音も、クチュクチュ言うあそこの音も、ほしいほしいってリヒトを求める私のはしたない声も。
全部、全部全部全部、ザーザー鳴る雨に飲まれる。

「…リコ、すき。おちんちんあげるね」
「リヒト。すきだよ…すき。おちんちん…きもち…い」

雨はなんでも隠してくれる。
全部、全部全部全部、飲み込んでくれる。

*****

梅雨って雨ばっかり。
シトシト、ジメジメ…いつまでも降り続いて嫌になる。

だからかも。
梅雨には珍しい土砂降りの休日って、昼から「ちょっと悪いこと」がしたくなる。
子供の頃に本で読んだカラフルな鳥のいる南の国。その昼下がりに降るスコールみたいに、「窓が割れるんじゃない?!」って強さで叩きつけられる雨粒を見てると、私もリヒトも、無駄なくらい興奮しちゃう。

*****

「ああ…んっ!リヒト…っ」

耳をつんざくような豪雨の中。
二人の耳に届くのは、かすかに漏れる私の甘い悲鳴と、それから。

「…リコ…っ」

私を呼ぶリヒトの、胸がいっぱいって声だけ。

-FIN-

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