十年間何もなかった同期と、突然一夜を共にすることに。羞恥心で悶え苦しむ私。 (ページ 3)

「なんか、いい…」

 奈央子の柔らかい肌を、和弘は執拗に味わっていた。

「いい匂い」

 そう言って、体を絡めたまま焦らすのが好きなようだ。

「気持ちいい」

 キスマークでもつける気なのかと思うほど、和弘がちゅーちゅーと奈央子の乳房から脇腹に吸い付く。

 そのたびに肌が引き締まり、奈央子はじっとしていられない。

 和弘が指を奈央子のヒダに当て、ぱっくりと呼吸する女の扉を二本の指で思い切り広げる。

「あぁ、あっ、あぁん」

 指先でクリトリスを撫でられ愛液がじゅくじゅじゅと湧き出すと、奈央子の喘ぎ声の感覚が早まり始めた。

「いやっ、そこ…、あぁ、待って…」

「久しぶりなのに感度がすごいじゃん。一人で慰めてるんだな」

「してないから」

「こんなに濡らしてよく言うよ」

 和弘の手マンは絶品だった。小刻みのリズムがまるでローターで苛められているようで、奈央子は両脚を無意識にM字に曲げていた。

「そんなに興奮すんなって」

「和弘、もうダメ、いっちゃうから」

「まだイッちゃだめ」

 和弘の指先に、奈央子のエクスタシーが伝染する。和弘は奈央子の間に腰を沈めると、ペニスをにゅるっと擦りつけ腰をぐいっと突き出した。

「あっ、あぁっ…」

「ぐっ!」

 ゆっくり奥まで深く進む和弘のペニスは、想像以上の硬さで奈央子の奥にたどり着いた。

「すごい!あー、あー!いい、いい、あー」

 二人の愛欲が満たされ、とてつもない快感の頂上へ登っていく。奈央子の喘ぎ声が震える。

「ううっ、もう、そこ、そこ、お願い…」

 ずんずんと突かれる感触が衝撃だった。

「ダメ、あ、いく、いく、あー」

「俺も…、ううっ」

 和弘が奈央子のお腹の上に大量の白濁液をぶちまけた。

「あぁぁ…」

「ふうっ」

「ちょっと、ほんと動けないんだけど」

 思わず二人は声を出して笑っていた。

「セックスってこんな気持ちよかったっけ?」

「さぁな」

 仕事もセックスも、二人の相性はいいようだ。照れくささを隠すよう、和弘が奈央子に布団をかぶせる。

「ねえ、ハグしてよ」

「ああ」

 ぎこちなく和弘が奈央子を抱きしめた。とても落ち着く和弘の胸の中で、奈央子は余韻に浸っていた。

-FIN-

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