ひとりえっちばかりの私が、バーテンダーさんにお持ち帰りされちゃう!?

キャラクター設定

登場人物をお好きな名前に変更できます。

milkyに掲載の小説は当サイトが契約した作家によるオリジナル作品であり、著作権は当サイトにて保持しています。無断転載、二次利用は固く禁じます。不正な利用が確認された場合、法的措置を取らせていただきます。

ひとりえっちばかりの私が、バーテンダーさんにお持ち帰りされちゃう!? (ページ 1)

 私には誰にも言えない秘密がある。それは、小さいころから性欲が強いこと。といっても誰彼構わずえっちするようなことではなく、単純にオナニーするのがやめられないのだ。特に寝る前にするとぽやぽやとした気持ちになってすっと眠ることができる。一種の安定剤のような役割を果たしていた。

「はあ…ああ…」

 きょうも私はひとり部屋の中で毛布にくるまりながらクリトリスを刺激していた。仕事であった嫌なことも毎日の疲れも吹っ飛んでしまうような感覚がした。

「きもちい…きもちいいよお…」

 しかし最近、どうも物足りなく感じていた。というのも私は恋愛に関しては非常に奥手で、彼氏ができたこともない。まっさらな処女なのだ。クリトリスの刺激こそしているものの、膣に何かを入れた経験もない。そのせいなのか、どうにもお腹の奥がきゅんきゅんとして止まらなかった。

「はあ、はあ、奥、せつないよお…」

 私はきょうもクリトリスだけでイく。お腹の奥の切なさを抱えたまま。何も咥えていないのに、膣がぎゅうっと締まってびくびくしている。ここを男性に刺激されたら、もっと気持ちよくなれるのだろうか…そう思うといてもたってもいられなかった。

*****

 私はできるだけ露出の高い服を引っ張り出し、濃いめの化粧をした。家から少し離れたところにあるバーでは、一夜限りのお相手を探す男女が集まると友人から聞いたのだ。友人もそこで名前も知らない男性と寝たらしい。
 
 私は意を決してバーのドアを開ける。ガランッとドアにつけられていたベルが鳴って、店内にいた何人かの男性がこちらを見てきた。品定めするように頭からつま先まで男性の視線が絡む。
 
 一瞬帰りたくなってしまったが、ここまで来て帰れない! そう思い直してカウンターの端の席に座った。
 
 とりあえずカクテルを頼み、バーテンさんが作ってくれている様子をぼーっと見ていた。バーテンさんは少し私より年上に見えた。骨ばった手が器用にカクテルを作っていく。その手際に見とれていた時、

「ねえ、ひとり?」

 急に男性が横に座って話しかけてきた。

「え? ああ、はい…」
「そうなんだ、俺もひとりなんだよね、一緒に飲もうよ」

 そう言って私に出されたカクテルを横に押しのけて、新しく別のカクテルを頼みだす男性。私はそのカクテルが飲みたかったのに…と思いつつも言い出せずにいた。

「すいません、ちょっと化粧直してきますね」

 私はトイレに逃げ込んだ。一夜限りでもいいから誰かを求めていたのに、いざそういう場面になると急に怖気づいてしまう。少しだけリップを塗り直して席に戻ると、鮮やかな青いカクテルが用意されていた。

コメント (0)

コメントを書く