同僚と一つの傘で帰ることになった私。突然始まった愛撫に体が言うことを聞かなくなって… (ページ 4)

*****

「ごめん!雨で一花の服が透けてて…その、我慢できなくて…」

「…なにそれ」

「本当にごめん!」

あれから意識を失い、目が覚めた私に、春樹は土下座する程の勢いで謝ってきた。

そんな彼を尻目に、私の体はまだ彼の熱を忘れられずに疼いてしまっている。

「ごめん、謝って済む問題じゃないけど…その、一花の事がずっと好きで…余計に…っ」

「ふぅん…」

さっきまでの男らしい彼はどこへやら、普段の子犬のような春樹を呆れた様な目で見ながら、私は密かに口元に緩く笑みを浮かべた。

「さっきみたいなの、また…してくれたら、許してあげる」

どうやら、すっかり私は彼の虜になってしまったみたいだ。

-FIN-

この作品が良かったら「いいね!」しよう

270

コメント (0)

コメントを書く