同僚と一つの傘で帰ることになった私。突然始まった愛撫に体が言うことを聞かなくなって… (ページ 2)

さわ、さわ…さすさす…

丁寧に形をなぞる様に、お腹を這い回る手の平。
まるでお腹の中に赤ちゃんがいるのでは、と疑うほど優しく、慈しむ様な愛撫。

「…っ、ふ…ぁ…っ」

思わず、声が唇から漏れ出してしまいながら、今度は私が下から春樹を覗き込む。

すると、前を向いているとばかり思っていた春樹と視線がバチッと絡まった。

「っあ…」

普段は人懐っこい春樹の瞳が、熱っぽく濡れていて目が合った瞬間、ぞくぞく体が震えた。
体の奥が、春樹に撫でられているお腹の奥が、じくじく…熱を持ってくる。

「…っ、はぁ」

膝が情けなくガクガクと震える。

どうして、私…お腹を撫でられてるだけなのに…どうしよう、もう立ってられないっ。

「ねぇ、一花。身体震えてるけど大丈夫?」

「あ…っ、や…お腹、やめ…っ」

「…お腹?痛い?こっちの方がいいかな…」

「んひぁ…っ!あ…っ、ぁ…」

ぐり…ぐり、ぐり…

服越しにお腹の表面を這い回っていた手の平に、力が緩く込められ、ぐっ…ぐ…っと優しく押される。
それだけの小さな刺激なのに、目の前がチカチカ点滅して体に力が入らない。

それどころか、お腹の1番奥がずく…っと鈍く蠢いて、体が熱くて熱くて…たまらない。

「…っと、一花、もう歩けてないじゃん。」

「ぁ、ふ…っごめ、体…力入らな…っ」

いよいよ体の力が抜けて、地面に崩れ落ちそうな私の体を春樹が片腕で抱えるように抱いた。

「そっか、それじゃあ…ちょっと今日は休んで帰ろう」

春樹の甘く沈んだ声で囁かれ、そのまま春樹に引き摺られるようにして、私達はいつの間にか目の前にあったホテルへと入った。

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