人生最大の失恋をした私。好きな人を忘れられない私に、彼は告白をしてくれて…

キャラクター設定

登場人物をお好きな名前に変更できます。

milkyに掲載の小説は当サイトが契約した作家によるオリジナル作品であり、著作権は当サイトにて保持しています。無断転載、二次利用は固く禁じます。不正な利用が確認された場合、法的措置を取らせていただきます。

人生最大の失恋をした私。好きな人を忘れられない私に、彼は告白をしてくれて… (ページ 1)

学生時代に出会って、一目惚れ。

ずっと好きだった。

でも、結局あの人は他の女性と結婚してしまった。

私は気持ちを伝えることすらできないまま、彼の結婚式をお祝いした。

心にぽっかりと穴が空いたようだった。

せめて好きだと伝えたかった。

消化不良の気持ちを抱えて、これからどう生きていけばいいんだろう。

そんな時、あなたに出会った。

「ね?こんな拗(こじ)らせた女、嫌でしょ?」

私の言葉に、篤志はぶんぶんと首を横に振った。

「全然嫌じゃない。そんなに一途に誰かを好きになるって、すごいことですよ。俺は素敵だと思うな」

彼の名前は篤志。

会社の後輩。

一ヶ月前に私の部署に来て、仕事のレクチャーをした帰り、突然私に告白してきた。

一目惚れしたから付き合ってほしいって。

私はもちろん断ったけれど、篤志は全然諦めなかった。

そこで私の超重い失恋話を聞かせてあげれば、面倒くさい奴だって諦めてくれるかと思ったんだけど…。

「ねえ、ほんとに意味がわからないわ。私のどこがいいって言うの?そんなに顔が好みだった?」

「はい!それに優しくて大人でカッコイイところに惹かれました!付き合ってください!」

「鋼のメンタルね、あなた…」

まさかこんな過去を聞いても諦めないなんて。

正直、彼のことは嫌いじゃない。

顔はタイプだし、仕事も真面目で皆から好かれている。

でもだからこそ、彼にはもっと別の人がいいんじゃないかと思う。

「あなたのことは嫌いじゃない。でも、私はあなたを心から好きになることはできないと思う」

私の心には、今もまだあの人がいる。

あの人以外を好きになることはきっとない。

「…そんなの、わからないじゃないですか」

篤志の情熱的な表情に、ドキリとした。

「試してみませんか?俺と、恋ができるかどうか」

そして私は、彼とお試しでお付き合いをすることになったのだった。

いろいろ悩みはしたけれど、結局お試しでも付き合ってみることにしたのは、彼の情熱的な表情に惹かれたから。

私は期待してしまったのだ。

もう叶うことのない恋心を、彼となら、忘れることができるんじゃないか、と。

そして今夜、私はとうとう、彼と一夜を共にする。

コメント (0)

コメントを書く