彼氏から性癖どストライクの格好で責められて、いつも以上に大変なことになりました (ページ 4)
「しかたないな…ほら」
そう言って縛られた腕の中に身をくぐらせて、彼の首に縋れるようにしてくれる。
潤也のぬくもりと匂いを直(じか)に感じて、安心してキスをねだると、彼は唸るように私の唇を貪(むさぼ)る。
そのまま奥を暴くように律動が速まり、私はもう何度も甘イキしてしまっていて一度止まってほしいのに、口を塞がれているせいで甘えるような鼻にかかった声しか出てこない。
「ん…ふ、ぁ…んんっ」
「ん…っく」
潤也も限界が近かったようで、一度低く呻くと、一段と奥に熱く膨張したモノを打ち付け薄膜越しに欲を放った。
しばらく2人して呼吸を荒げながら放心していた。
先に復活した潤也がまだ力が入らない私の腕からネクタイを解いてくれ、縛った痕が薄く残っている箇所に愛おしそうに口づけを落とした。
「ごめん、痕残っちゃった」
「ん…いい…の。潤也、ぎゅうして」
「…っ、お前さあ…」
なぜか呆れながらも、ぎゅっと抱きしめてくれる彼に安堵した私は、情事の激しさからウトウトと誘われるままに寝てしまおうと思っていたのだが。
太ももにあらぬ感触を感じて、思わず身体を強張らせた。
「潤也…あの…」
「…梢が煽るのが悪い。せっかくだし、もう少し付き合って」
「いや…もう無理っ、ふあ!?」
いつのまにゴムをつけたのか、潤也のモノが再び私の中に埋め込まれた。
先ほどの情事で必要以上に濡れている中は、抵抗せずに一気に奥まで潤也を招き入れ、再び訪れた甘い刺激に悦んで震えている。
「お前の性癖が満足するまで、この格好で抱いてやるよ」
そう言い残して、彼は私の弱い部分を的確に責めてくる。
スーツ姿の彼には、たぶん一生抗えないと思う。
でも、たまのプレイとして楽しんでしまうのも良いのかもしれない。
もう意味のある言葉を紡げなくなった私は、身体の限界と自分の欲とを天秤にかけ…翌朝の自分を生贄に差し出し、結局理性を手放すことにした。
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